2022年3月31日
金沢工業大学、SDGs教育をICTでサポートするゲーミフィケーション教材の開発を開始
金沢工業大学は28日、SDGsゲーミフィケーション教材のファシリテーターを行う小学校、中学校、高等学校の教員向け支援教材の開発を開始したと発表した。
同教材の開発は、同学のSDGs推進センターとGoogleが提供するクラウドツール「Google Workspace」を活用した企業や教育機関のDXを支援するストリートスマート、教育機関や企業、自治体向けSDGsゲーミフィケーション教材の開発とワークショップを手掛けるLODUが連携し共同で開発するもの。
同学では学生プロジェクトであるSDGs Global Youth Innovators が主体となり、SDGsゲーミフィケーション教材として2018年に「THE SDGs アクションカードゲーム『X(クロス)』」を開発。教育機関や企業、自治体を対象に数多くのワークショップを手掛けてきた。また2021年6月には、同学生プロジェクトから学生5名がベンチャー企業としてLODUを設立。SDGsにおける人材育成や能力開発のための教育事業、学習教材の企画・制作、コンサルティングを行っている。
2020年度から順次実施されている新しい学習指導要領では、これからの学校教育や教育課程の役割として「持続可能な社会の創り手」となることができるようにすることが掲げられ、全ての小学校、中学校、高等学校において、「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development: ESD)」 の推進が求められている。
同学ではこうしたESD推進に貢献するため、教育機関のICT化を支援するストリートスマートと2021年9月、受託研究契約を締結し、SDGsに関する教育をICTから支援するための取り組みを始めている。
今回の三者による共同開発はその一環として開始したもので、THE SDGs アクションカードゲーム『X(クロス)』を授業に導入するための手法を学ぶ、小学校、中学校、高等学校の教員向け研修プログラムの開発(オンライン、対面双方)、同ゲームを授業に導入する際に用いる授業スライドや動画教材の開発を行う。また開発された教材は、「Google for Education」を使ってICT教育を進める教員向けにストリートスマートが展開する総合プラットフォーム『master study』を通じて配信。master studyを利用する全国の教員が活用できるようにする。
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