2022年12月21日
金沢工業大学、デジタル人材育成ゲーミフィケーション教材の無償DLを開始
金沢工業大学は19日、「データサイエンスゲーム スマートシティ版」の無償ダウンロードを開始したと発表した。
同教材はデータサイエンス力を有し地域・企業のDXを推進するデジタル人材育成のためのゲーミフィケーション教材として、同大学経営情報学科・SDGs推進センターの教職員、経営情報学科平本研究室・学生団体「SDGs Global Youth Innovators」の学生が開発したもの。デジタル田園都市国家構想の実装を後押しし、地域・企業のDXとサステナビリティ向上の両立を実現するデータサイエンス力を有した人材の育成を目指す。
今回、経営情報学科とSDGs推進センターは、データサイエンス力を有し地域・企業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進するデジタル人材育成のためのゲーミフィケーション教材として「データサイエンスゲーム スマートシティ版」を開発し、無償ダウンロードを開始した。
SDGsを始めとするサステナビリティに関する動向と、DXを始めとするデジタル・エコノミーに関する動向は、世界的に益々接点を増やしている。シリコンバレーを中心に2つの領域にまたがるビジネスへの投資が集まっている状況だ。こうした中で、デジタル庁が中心となり進められているデジタル田園都市国家構想では、日本の地方をアップデートして、皆が持続的に豊かでいられる社会を構築することを目指し、サステナビリティとデジタル・エコノミーの両方を内包する取り組みとして全国各地で展開されはじめている。
しかしながら、日本にはデジタル人材が不足しており、その人材不足が推進のボトルネックとなっている。特に不足しているのは、企業のCTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)と同じ役割を担う「スマートシティアーキテクト」で、技術や人や組織をつなぎ合わせ、都市や生活・ビジネスをアップデートできる人材が求められている。
そこで、同大学では、日本の教育機関において取り組まれているプログラミング教育で活用できる、より実践的で、社会ニーズの高いデジタル人材を育成するためのツールとして「データサイエンスゲーム スマートシティ版」の企画・開発を始めた。
国内でも8月から経済産業省において「ゲーミフィケーションをコアナレッジにしたDXに資する人材育成に係る調査及び検討会」が開始されるなど、日本各地におけるゲーミフィケーションを用いたデジタル人材育成のニーズが広がりつつある。こうした社会的背景をもとに、同大学では「データサイエンスゲーム スマートシティ版」のSDGs推進センターウェブサイトでの無料ダウンロードを開始する。
「データサイエンスゲーム スマートシティ版」ダウンロードページ
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