2022年6月15日
コドモン、宇都宮市の公立保育所全10園に保育ICTシステム「CoDMON」一斉導入
コドモンは14日、宇都宮市の公立保育所に同社が展開するこども施設向けICTシステム「CoDMON」を導入したと発表した。新たに実証実験を実施し得た効果も紹介している。
かねてより「西部保育園」1園にて実証実験を行なっていた宇都宮市。同園での保育ICT導入による業務負担軽減等の実績が認められたため、同システムは2022年1月から正式に公立保育所全10施設に順次導入された。導入した宇都宮市は「保育現場において使用することにより、事務作業の省力化をはかり、職員の働き方改革や保育の質の向上を目指したい」と話す。
実証実験では、作業の効率化により生まれた時間で保育の質向上につながったという効果が見られた。具体的には、登降園管理で登降園時間が自動で記録されるようになり、出席簿の作成や集計が不要となるとともに、延長保育の正確な利用状況の管理につながった。また、指導計画については、全体的な計画等を閲覧しながら作成することができ、テンプレート機能を活用することで、作成時間を削減することができた。身長・体重等を児童一人ずつ一覧にして成長を把握することができ、児童の健康観察に有効であった。大幅なレスペーパー化を図ることができた。・業務量軽減・効率化を図ることができたことで、職員間で児童の情報共有の時間を増やす等、保育の質の向上につなげることができたという。
宇都宮市では同システムの機能のうち、園児台帳、登降園管理、導指導案・日誌作成を導入。今後お知らせ一斉配信の導入も予定している。
行政が主導権を握り、その地域の保育ICT化を進めていくことには大変大きな意義がある。公立保育所がICT化の効果を発信することで、そのエリアのICTを導入していない民間保育園にも導入を後押し、ひいては保育の質向上、および子育て環境の充実につながる。
現在全国に保育施設は3万8,666施設があり、今後さらに多くの施設で同システムが導入されることにより、保育業界の業務改善が加速し、保育士の確保だけでなく、保育の質向上にも十分な効果を発揮することが期待されるという。
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