2022年8月30日
社会人のスクール選び、入会の決め手は「カリキュラム内容」が最多=「コエテコ総研 byGMO」調べ=
GMOインターネットグループのGMOメディアは29日、同社のプログラミング教育ポータルサイト「コエテコ byGMO」の調査機関「コエテコ総研 byGMO」が、ビジネススキル系スクールなど学習に関するスクールに通学経験がある社会人2359人を対象に実施した、「社会人のスクール選びに関する調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、「スクールを知ったきっかけ」について聞いたところ、10%以上の割合で回答があった項目は「友人・知人に聞いた」と「検索エンジン」。中でも、「友人・知人に聞いた」は語学系スクール(15.8%)、「検索エンジン」は資格取得系スクール(21.1%)がそれぞれ他のスクールよりも割合が高かった。
また、「実際に教室を見かけた」は、語学系スクール(16.9%)とPCスキル・プログラミング系スクール(13.9%)の2つが多くなっており、生活圏にスクールの数が多いことが理由として推測できる。
「その他」の中で具体的な回答をみると、「会社から」や「ハローワーク」(公共職業安定所)が多く、所属する組織などから紹介を受けたことがきっかけの人も一定数いた。
「スクールを検討する際に参考にしたもの」を聞いたところ、「公式サイト」を参考にした人の割合が多く、中でも資格取得系スクールが32.1%と最も多く、ビジネススキル系スクール(27.8%)、語学系スクール(27.4%)、PCスキル・プログラミング系スクール(25.8%)と、全スクールで4分の1以上が「公式サイト」を参考にしていることが分かった。
各スクールにより多少の違いはあるものの、「クチコミサイト」「比較・まとめサイト」の割合も10%〜16%台。全体的には、公式サイトを筆頭にインターネット上の情報をスクール選びの参考にしている人の割合が多いことが分かった。
一方で、「何も活用していない」という回答も各スクールで2割以上あった。その要因として、「所属している企業で勧められてスクールに通学している」など、自身で選んでいない人も一定数いることが想定される。

「入会の決め手」については、全てのスクールで「カリキュラム内容」を重視する傾向があり、特に資格取得系スクール(52.0%)、ビジネススキル系スクール(48.2%)、PCスキル・プログラミング系スクール(42.0%)では約半数を占めている。
「場所が近い・アクセスが良い」の割合が多いのは語学系スクール(36.6%)やPCスキル・プログラミング系スクール(32.7%)で、どちらもスクールの数が多いため勤務地や居住地に近いところを選びやすい面が影響しているとみられる。
「価格」が入会の決め手との回答は、資格取得系スクール(40.6%)が4割を超えており、PCスキル・プログラミング系スクール(37.5%)と語学系スクール(36.5%)に関しても4割弱だった。
一方で、ビジネススキル系スクール(28.4%)は他と比較して10ptほど少なかった。ビジネススキル系スクールについては、企業や自治体の補助・助成金などを利用できるケースが多いことや、仕事に直結するスキルを得るために価格よりもカリキュラムを重視していると推測される。

また、スクールの「受講形式」について聞いたところ、オンラインによる受講が最も多かったのは、ビジネススキル系スクール(29.4%)で、「オンライン/通学どちらでも選べる」も含めると、42.8%と4割を超える結果になった。
一方で、語学系スクール(14.7%)は最も低く、ビジネススキル系スクールと10pt以上の開きがあった。

オンライン受講の学習効果については、全てのスクールで「充分学べた」「それなりに学べた」を合計すると80%以上で、大多数が満足していることが分かった。
この調査は、「学習に関するスクール」への通学経験がある全国の社会人を対象に、6月13・14日に、インターネットで実施した。有効回答数は2359人。なお、学習に関するスクールとは、「PCスキル・プログラミング系スクール」「ビジネススキル・経営・経済・マーケティング・会計系スクール」「資格取得系スクール」「語学系スクール」。
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