2023年1月10日
廃止措置人材育成高専等連携協議会、第7回廃炉創造ロボコンを開催
福島工業高等専門学校に事務局を構える廃止措置人材育成高専等連携協議会と日本原子力研究開発機構は6日、第7回廃炉創造ロボコンを昨年12月10日に開催したと発表した。
廃炉創造ロボコンは、全国の国公私立高専を対象に、廃炉に関連するテーマで実施するロボットコンテスト。東京電力福島第一原子力発電所の廃止措置に係る廃炉自体をプロジェクトの題材としたPBL教育として、ロボット製作を通じて学生に廃炉に関する興味を持ってもらうと同時に、学生の創造性の涵養に貢献し、課題解決能力のみならず課題発見能力を養うことを目的としている。ロボコンで提案された手法やロボットは必ずしも福島第一原子力発電所の廃止措置現場に直接適用されるものではないが、優れたアイデア・技術については適用可能性が検討される。
具体的には、原子炉建屋内における高線量エリアの遠隔高所除染を実施。高さ2700mm幅1000mmの壁の上部が汚染されており、その部分を除染する。実際の除染では表面を削るなどして放射性物質を取り除くが、競技では指定のペンで壁に設置されている模造紙を塗り潰すことで、作業の精度と効率を評価した。競技には福島工業高等専門学校をはじめ12高専14チームが参加した。
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