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2023年4月14日

大分高専、専攻科生の研究成果が英文誌に掲載

大分工業高等専門学校は12日、同校の専攻科生の研究成果が英文誌に掲載されたと発表した。

同校電気電子情報工学専攻1年の都隆羽さんと、電気電子工学科5年の戸田海人さんは、東京工芸大学の佐藤利文教授と内田孝幸教授を共同研究者として卒業研究・特別研究を実施。今回、その研究成果が評価され、都さんを筆頭著者とする論文がBulletin of the Society of Photography and Imaging of Japanに掲載された。

今回の研究は、環境に配慮した反射型表示ディスプレイ開発に貢献するもの。エレクトロクロミズムとは、電気化学的な酸化還元反応によって可逆的に色変化を示す現象。エレクトロクロミック(EC)反応を利用した反射型表示デバイスは、駆動電圧が低く、階調制御が可能なことから、自動車のバックミラーや航空機の窓ガラスとして実用化されている。

一般的に、溶液系のECデバイスは、非生分解性のポリマー材料であるポリメタクリル酸メチル(PMMA)やポリビニルブチラール(PVB)等を添加することで、液漏れを抑制していた。持続可能な社会を実現するには、生分解性ポリマーを採用することが望ましいものの、これまでの研究では煩雑かつ多段階のプロセスによって作製されていた。

今回の論文では、生分解性のセルロース基材とEC材料から構成される発色層(発色フィルム)を簡便なプロセスによって作製し、エレクトロクロミズムの発現を実証した。また、この発色フィルムを事前に任意の文字にカットすることで、その文字に合わせて発消色させることにも成功した。同研究成果は、サステナブル社会の実現を見据えた新しいディスプレイデバイスへと展開されることが期待される。

同研究成果は専用サイトから無料で閲覧可能(オープンアクセス)。

概要

著者名:Ryuha Miyako, Kaito Toda, Takayuki Uchida, Toshifumi Satoh, Shota Tsuneyasu
タイトル:Phthalate-based electrochromic device using a cellulose substrate enabling a form of reflective representation as designed
雑誌名等:Bulletin of the Society of Photography and Imaging of Japan, volume 33, number 1, pp. 7-9.

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