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2023年7月19日
自動写真サービス「とりんく」、画像認識AI技術が文科省の実証事業に採用
エクサウィザーズは18日、子会社のVisionWizが提供する自動写真サービス「とりんく」の画像認識AI技術を活用した取組みが、文部科学省の実証事業に採用されたと発表した。
同実証事業は、初等中等教育が抱えている重要課題に対し、先端技術や教育データを効果的に利活用することで解決・改善を図るもので、7月から、石川・加賀市と大阪・箕面市の教育現場で事業をスタートさせる。
今回の実証事業では、VisionWizの「とりんく教育研究所」が蓄積してきた自治体や研究機関などとの連携ノウハウのほか、同社が多数の保育施設や習い事教室などに「とりんく」を提供することで蓄積してきた画像認識AI技術と最新の動作解析・表情分析モデルなどを活用する。
加賀市では、福井大学をはじめとした複数の組織と連携することで、授業を一斉授業から子どもを主役にした授業スタイルへの改革を進めており、今回の実証事業では、教員と子どもたちの授業中の様子や行動をカメラで撮影・AI解析して、授業スタイルの変化と子どもの学びの変化との関係性などを評価。
教員研修でどのような資質能力をつければ子どもの学びの変容につながるのかという指標の策定と、研修の効果測定を実施する。
授業が変わることで、子どもの授業への積極的な参加度や、集中状況や学び方に変化があるかなどに加え、教員と子どもの互いのコミュニケーションの取り方にどのような変化があるかなどについて、AIを活用した多角的なアプローチで分析を行うことで、教育現場での指導改善のサイクルを高度・効率的に行えるようになる。
一方、箕面市の実証事業では、支援学級に在籍する子どもたちの授業中の様子や行動をカメラで撮影してAIで解析。特別支援教育などの専門的な知見がある学識者と連携することで、その集中の状況や表情などに加え、児童の日常的な状況・行動などを判断するAIモデルを開発する。
AIによる推定結果を学識者と連携しながら分析・解析して、適切な人員配置の在り方や把握された子どもたちの状況・特徴を踏まえた支援時の留意点、適切だと想定される支援方法についてレポーティングを実施する。
「とりんく」は、保育園などでの子どもの自然な日常の様子を自動撮影、自動整理(良い写真の選択/子どもの位置調整/画像補正)して、自由に配信できるサービス。「とりんくカメラアプリ」をインストールしたスマホでは、ローアングルでの子どものベストな表情を、画面を見ずに自動検知でノールック撮影できる。
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