2023年11月17日
YEデジタル、鹿児島市教委が「学習者用デジタル教科書キャッシュ機能」を活用
YEデジタルは16日、「学習者用デジタル教科書キャッシュ機能」を搭載した学校ネットワークアクセス管理装置「NetSHAKER W-NAC」が鹿児島市教育委員会に採用され、市立小中学校38校での運用が開始されたと明らかにした。
授業でデジタル教科書やデジタルドリルを使って一斉にインターネットにアクセスすると、ベストエフォート型の回線では、状況によって回線に負荷がかかり、通信遅延が発生する場合がある。鹿児島市教育委員会では、より安定した通信環境を実現する手段として、キャッシュ機能を搭載したNetSHAKERを小中学校1校ずつに設置し、今年5月からキャッシュの効果や通信負荷の軽減などの検証を行った。
検証結果では、デジタル教科書はもちろん、デジタルドリルでもキャッシュヒット率平均90%以上を達成し、通信負荷が軽減されて授業が止まるリスクが大幅に削減されたほか、教員の調べものにも快適に使用できて想定外の効果も得られた。それを受けて9月から順次NetSHAKERの導入を進め、現在は市立小中学校38校での利用が開始されている。
キャッシュ機能では、配信クラウドから取得したコンテンツをNetSHAKER内に一時的に保存し、同じコンテンツに児童生徒がアクセスする際に、保存したコンテンツから応答させることで、インターネットへのアクセス量を削減し回線の負荷を軽減できる。
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