2023年12月1日
児童英語研究所、「幼児・小学生の英検ライティング試験対策」記事を特集
児童英語研究所は、同社のオウンドメディア「パルキッズ通信12月号」で、2024年度以降、仕様変更が予定されている実用英語技能検定(英検)の「幼児・小学生のライティング試験対策」を深掘りする記事を特集している。
「変わる英検、たったひとつの攻略法」と題した同記事によると、英検ライティング試験が導入されているのは3級以上で、2023年度までは「英作文」のみとなっている。内容は、指定されたトピックについて自分の立場を明らかにし、理由もつけて自分の意見を述べるというもので、級によって、トピックの内容の難易度、回答の語数制限が異なっている。
2024年度からは、「英作文」にもうひとつ設問が加わり、3級・準2級は「Eメール」、2級以上は「要約」となる。「Eメール」では、シチュエーションが与えられたメール文とその内容に対して、指定された点に関して自分の意見を表明したり、相手に対する質問などを作文する。
具体的に、現在分かっている範囲では、3級では2つの質問のいずれかに対して15~25語程度で答える形式とされており、15語というと、もはや短文で、復文や重文では25語を超えてしまうかもしれず、質問を上手に選択して、端的に答える必要がある。
同じく準2級では、質問に対して理由を添えて答えるのと同時に、2つほど追加の質問を作文する形式となる。こちらは40~50語なので、比較的余裕はあるが、問いに対する自らの答えとその理由を書けば25語程度には軽く達し、さらに2つの質問を考えて25語程度でまとめるのは難易度が高い。
そして、2級以上の「要約」では、与えられる課題の文章を1/3ほどに圧縮する作業になる。2級では150語の課題を50語程度に、準1級では200語ほどの文を70語ほどに、1級では300語ほどの文を100語程度に要約することが求められる。
3級、準2級の「Eメール」に関して、Eメール文は会話文のようなものなので、慣れれば小学生でもある程度書けるようになるが、難しいのは「作文」と「要約」。
「作文」にはさまざまな種類があるが、英検で出題されるのは「特定のトピックや問題についてのある観点や立場をとり、その立場を論じるエッセイ」とされるアーギュメンタティブエッセイ。このタイプのエッセイでは、Pathos(パトス)、Logos(ロゴス)、Ethos(エトス)の全ての要素を織り込むことが成功の鍵となる。
また日々、賛成と反対、両方の立場でものを考える練習を繰り返すことも重要で、2級以上の場合に必要となる。
「要約」に関しては、必要となるのがパラフレーズの技術。パラフレーズとは、元の文章の意味を変えずに、自分の言葉で言い換えることで、具体的には「単語の置き換え」「文の構造の変更」を使って行う。
同社は、英検ライティング問題の改変にあたって、これまで難しいとされた幼児・小学生向けの対策にAI (OpenAI)の言語モデルを活用したプログラムを新たに導入して、手軽に英検ライティング対策が行えるオンラインレッスンを、2024年1月中旬から開始する予定。
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