2024年4月5日
25年共通テストから導入される「情報Ⅰ」、教員の73%が「不安」と回答 =プログラミング総合研究所調べ=
スプリックスが運営するプログラミング総合研究所は4日、全国の教員・学校関係者462人を対象に実施した、「2025年共通テストに向けた『情報Ⅰ』に関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、2025年共通テスト「情報Ⅰ」について不安を感じているか、と聞いたところ、教員の73.0%が「不安に感じている」と回答。「情報Ⅰ」科目の導入を目前に、生徒の理解度を不安視している教員や、指導時間の不足を課題と感じている教員が多いことが分かった。
特に、共通テストのレベルに対して、「現状の生徒の理解度が追い付いているかが分からない」と回答した教員が53.6%と半数を超え、試作問題は公開されているものの、初めての実施を前に、どこまで対策を行えばよいか推し量れないことに不安を感じていることが伺える。
「情報Ⅰを学ぶ環境が整っていると思うか」との質問には、全体の35.2%が「自校の情報Ⅰを学ぶ環境が十分に整っていない」と回答。学習環境の提供が十分に行き渡っていないことが明らかとなり、少なからず地域や学校ごとに格差が生まれていることが伺える。
特に、生徒が自学に活用できるようなアプリやソフトウェアを導入できていないことや、教員不足で専門免許を持っていない教員が臨時で対応していることなどを、「整っていない」理由に挙げる回答が目立った。
共通テスト「情報Ⅰ」に向け実施している具体的な対策を聞いたところ、「実習形式での授業の実施」が52.2%と半数を超え最も多かった。一方で、32.3%が「現状具体的な対策を行えていない」ことも判明。共通テストまで1年を切り、各学校での取り組みがますます本格化していく中で、新たに追加される「情報Ⅰ」への対応が急務になっている。
また、今後対策を行っていく上で、「生徒が自学時に活用できるアプリやソフトウェアの導入」を希望しているのが57.5%、「授業で活用できるアプリやソフトウェアの導入」を希望しているのが55.9%と、それぞれ6割近くに上り、座学にとどまらない実践形式の学びを実現するコンテンツを活用したいと思っている教員が多くいることも判明した。
あわせて、共通テスト「情報Ⅰ」に対して不安に思っている理由として最も多かった「共通テストのレベルに生徒の理解度が追い付いているか分からない」との回答とも関連して、今後の対策として4割以上の教員が「生徒のレベルを全国規模で測れるテストの活用」を希望していることも分かった。
一方、地域別にみると、共通テスト「情報Ⅰ」への調査結果として、不安に思っている割合が最も多かったのは「北関東エリア」(茨城・栃木・群馬)の93.6%で、以下、「中国エリア」(鳥取、島根、岡山、広島、山口)の90.3%、「首都圏エリア」(東京・神奈川・千葉・埼玉)の89.4%と続いた。
不安の割合が最も低かった「四国エリア」(徳島、香川、愛媛、高知)でも約8割が不安に思っていると回答していることから、全体的にみて学校現場では「情報Ⅰ」の対策について試行錯誤が続いていることが伺える。
また、「情報Ⅰ」を学ぶ環境について、「整っていない」と回答した割合が最も多かったのも「北関東エリア」59.4%だった。「不安に思っている」と回答した割合はエリアごとに約8割以上という結果になったものの、「情報Ⅰを学ぶ環境が整っていない」と回答した割合が半数以上の約6割にのぼったのは「北関東エリア」だけということが判明。
整っていないと考える理由としては、「教員不足」と回答したのが47.4%と半数に迫ったほか、「基本は座学中心の授業である」「授業や自学に活用できるアプリ、ソフトウェアを導入していない」など、学びの環境やコンテンツを理由と答えたのが36.8%だった。
この調査は、全国の教員・学校関係者を対象に、2月20日~3月8日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は462人。
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