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2024年4月9日

NTTスマートコネクトの「3D教育メタバース」、京都・城陽市が不登校児童向けに導入

NTTスマートコネクトは8日、同社が開発した「3D教育メタバース」が、京都・城陽市の不登校児童生徒の「新たなる学びの場」の確立をめざして、同日から導入・活用されることになったと発表した。

『3D教育メタバース』の仮想空間イメージ

この取り組みは、同社とNTT西日本京都支店、城陽市教育委員会の3者が共同で行うもので、4月8日~来年3月31日の期間、同市内の適応指導教室で、不登校の児童生徒に対して、学び合い、自主性を促進する支援を行う。「3D教育メタバース」を通じて不登校児童生徒への支援を行うのは、京都府では初の試み。

「3D教育メタバース」は、探究学習やアクティブラーニング、他校との交流授業などで活用できるように教室や集会所、小ルーム(面談室)、アクティブラーニングルームなど、教育に特化した仮想空間を提供。授業や全体集会、グループワークや面談といった学校特有の様々なシーンで活用できるサービス。

仮想空間ならではの3Dオーディオによる臨場感のある会話や、翻訳も含めた音声の自動テキスト化と吹き出し形式での表示などのコミュニケーション機能だけでなく、音声や映像などのログ保存による出席確認や児童生徒の活動状況の振り返り、テキストチャットのNGワードフィルタリングなどの機能も備えている。

今回の同市での取り組みでは、実際の仲間の存在感や距離感を感じられるよう設計された3Dメタバース空間を使って、参加者が性別や外見に関する懸念を超えて自由に自己を表現できるアバターを介したコミュニケーションを促進。同市の不登校の児童生徒が社会的スキルを培い、学びの場への再統合を支援する新しい道が開かれることを目指す。

同市は、当面は、「ふれあい教室」(適応指導教室)でメタバースの導入を進め、その成果を踏まえて、同教室に通っていない不登校児童生徒にも支援の対象を拡充していく。

メタバースをはじめとするICT技術を駆使したDX(デジタルトランスフォーメーション)教育を通じて、すべての児童生徒が学びの機会にアクセスできる環境を整備し、個々の能力を最大限に引き出して、社会的自立に導く支援を目指していく。

【取り組みの概要】
実施期間(予定):4月8日(月)~2025年3月31日(月)
各者の役割:
■NTTスマートコネクト
・3Ⅾ教育メタバースの提供
・操作説明などの支援
■NTT西日本
・不登校児童生徒の新たな学びの場(3Ⅾ教育メタバース)のコーディネート
・3Ⅾ教育メタバースを活用した授業の企画/実践(予定)
■城陽市
・3Ⅾ教育メタバースを活用した不登校児童生徒への教育相談及び多様な学習機会の提供
・学校の教育活動を支援するツールとしての3Ⅾ教育メタバースの活用(予定)

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