2025年10月3日
性の多様性、高校生の約9割が「肯定的に受け止める」=ライフマップ調べ=
ライフマップは2日、全国の高校生155人を対象に実施した、「高校生が考えるジェンダーへの意識と本音」についてのアンケート調査の結果をまとめ発表した。
それによると、「ジェンダーギャップ」や「ジェンダー平等」という言葉を知っているか、と聞いたところ、「知っていて関心がある」と答えた高校生は43.9%にのぼった。以下、「知っているが関心はない」38.7%、「聞いたことはあるがよく知らない」13.5%、「知らない」3.9%と続いた。
約4割の高校生がジェンダー問題を自分ごととして捉えている一方で、半数以上は「知識はあるが深く考えたことはない」という段階にとどまっていることが分かる。だが、将来の社会を担う高校生の約4割がすでにジェンダー問題を課題意識として持っている事実は、世代交代によって社会の価値観が大きく変わる可能性を示唆している。
また、「世の中には、性別によって不公平がある」と感じたことはあるか、との質問には、「よくある」19.4%、「時々ある」61.3%を合わせると、実に80.7%の高校生が「不公平を感じた経験がある」と回答。
具体的に挙がった場面として、最も多かったのは「男らしさ/女らしさなどの言動に対する違和感」55.2%で、次いで「進路や職業に関するイメージ」48%、「メディアやSNSでの表現」41.6%などが続いた。
こうした結果からは、ジェンダーに関する意識が「大人になってから」ではなく、すでに高校生の段階で日常的に芽生えているのが分かる。特に「言動の違和感」や「進路のイメージ」といった回答は、進学や将来を考える時期ならではのリアルな実感といえそうだ。
次に、「性別に関係なく生きやすい社会になっていると思うか」と尋ねたところ、「とても思う」20.6%、「やや思う」48.4%と、約7割の高校生が肯定的に回答。一方で、「あまり思わない」「まったく思わない」とした生徒も30.9%存在しており、依然としてまだ生きづらさを感じる層も一定数いた。
ジェンダーに対する価値観が多様化していく中で、「進んでいる」実感と「まだ足りない」実感の両方を同時に抱えているのが、今の高校生のリアルな姿といえそうだ。
「もし友人や身近な人が『同性のパートナーを選ぶ』『性別を変える』といった選択をしたらどう感じるか?」を聞いたところ、「とくに気にしない/自然なことだと思う」と回答した高校生が56.1%と最多だった。さらに、「最初は驚くかもしれないが、受け入れられると思う」が33.5%にのぼり、約9割の高校生が性の多様性を肯定的に受け止めていることが分かった。
ジェンダーに対する考え方が、従来の「特別なこと」として扱われる段階から、「当たり前のこと」として自然に受け止められる段階へ移行しつつあることが読み取れ、価値観の転換はすでに若い世代を中心に着実に進行しており、今後の社会全体の変化を予感させる結果となった。
一方、関心のあるジェンダー問題を複数回答で聞いたところ、「働き方の不平等さ(男女の給与格差や昇進の違いなど)」が54.2%で最多だった。次いで「LGBTQ+への理解や配慮」38.1%、「男らしさ・女らしさなどの価値観による生きづらさ」37.4%が続いた。単なる学校生活の不満にとどまらず、「将来の働き方」や「社会全体の構造」にまで視線を向けている高校生の意識の高さが伺える。
最後に、「これからの社会が性別に関係なく生きやすくなるために何が大切か」を尋ねたところ、高校生からは多様な意見が寄せられ、中には「自分たちの世代は柔軟に考えられているが、親世代との価値観ギャップが課題になっている」といった指摘もあり、世代間の意識のズレをどう埋めていくかが今後の大きなテーマになりそうだ。
その一方で、高校生たちの言葉からは「理解しようとする姿勢」や「人として向き合うこと」といった前向きな姿勢も浮かび上がり、次の時代をつくっていく若い世代の価値観が垣間見えた。
この調査は、同社を利用している全国の高校生を対象に、8月27日~9月26日にかけて、「高校訪問でのアンケート調査」という形で実施した。有効回答数は155人。
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