2026年8月5日
関西外国語大学、学生2名が「ラーニングイノベーショングランプリ2026」で奨励賞受賞
関西外国語大学は4日、同学卯木輝彦教授研究室の福森恭生さんと田中莉望さん(いずれも外国語学部英語・デジタルコミュニケーション学科3年)が「ラーニングイノベーショングランプリ2026」で、奨励賞を受賞したと発表した。
同グランプリはこれまでにない学習・教育スタイルや革新的なラーニングテクノロジーの発掘を目的にしている。今回の受賞は、児童のAI活用プロセスを可視化する学習支援システムに関する研究・開発プロジェクトの独創性と社会的価値が高く評価されたもの。
「ラーニングイノベーショングランプリ」は大学、大学院、高等専門学校などの高等教育機関の研究室を対象に、「ラーニングイノベーションコンソシアム」が開催した。ARやVR、AI、ディープラーニング、教育ビッグデータなど、さまざまな技術を使って、新たな学習・教育環境についての提案を募集、今回は東京大学大学院、京都大学、公立千歳科学技術大学など全国から45点の応募があった。
卯木研究室の受賞は、2023年、2025年の優秀ラーニングイノベーション賞に続いて3回目。
奨励賞の受賞対象となった研究・開発プロジェクトは「AIに作らせる学習から、AIを方向づける学習へ:バイブコーディングにおける創造的意図形成の可視化と適応的学習支援システム」。
小学生の中・高学年を対象にしたもので、子どもたちがAIとの対話を通じて、どのように修正し発展させてつくりたいものを完成させたのかを可視化する学習支援システムを提案した。
完成したものを見ただけでは、子どもたちが何を考えて、どのようにAIのつくったものを評価し、どの部分に自分の考えで修正を加えたかを把握することは困難。可視化することで、教員は必要なタイミングで問い掛けや支援を行うことができ〝AI協働力〟を育てることが可能になる。
2人の提案は、独創性と斬新性を書類で判定する一次審査を通過。
そして13チームがノミネートされた二次審査では、提出した動画を基に「産業界から見た独創性・斬新性」と「社会的価値」の点から審査した。その結果、京都大学のエビデンス駆動型教育研究協議会の提案とともに奨励賞を受賞した。
審査員からは「生成AI を活用した学習で、完成物だけでは見えにくい児童の思考過程に着目している点が非常に優れた提案だと感じた」「面白い着眼点だと思う」「AI に作らせる学習からAI を方向づける学習へというフレーミングは核心を射抜いている」などといった評価を得た。
福森さんは「子どもは器用にデジタル系を使いこなします。でも使い方を間違えて考える過程を飛ばして答えだけ出すようなことがないように、考える過程を大切にしてほしいとの思いを込めました」と話した。
また、田中さんは「普段使っているもので、思いもつかないような視点で切り取ったものが受賞につながってうれしいです」と述べ、「9月の教育システム情報学会で同じテーマで発表します。さらに研究に磨きをかけたいと思います」と話した。
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