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2026年10月29日

Helpfeel、「AIに置き換わる業務についての意識調査」を実施

Helpfeelは28日、全国のビジネスパーソン601名を対象に「AIに置き換わる業務についての意識調査」を実施し、役職や年代におけるAI活用に対する意識のギャップについて分析したと発表した。

調査の結果、管理職におけるAIの高頻度利用率は62.0%と一般社員の約2倍に達し、役職や年代によってAI活用の実態と意識に大きな差があることが明らかになった。また、「データ入力」や「資料作成」などの定型業務は多くの人がAIに任せたいと考える一方、「謝罪」「育成」「社内の根回し」といった対人業務は、50代以上を中心に「人が担い続けるべき」とする声が目立った。その反面、実際にマネジメントを担う管理職ほど、部下のメンタルケアなどの対人業務までAIに委ねたいと考える傾向も見られた。

AI活用が進むなか、人間関係や感情を伴う業務を誰が担い、そのための人材をどう育てるのか。今回の調査から、AI時代に人間に求められる役割の変化が見えてきたという。

1. 【AIの利用頻度】管理職の6割がAIを高頻度で利用。一般社員との差は約2倍
「あなたは現在、業務でAIツール(ChatGPT・Copilotなど)をどの程度使っていますか?」 という設問に対し、「毎日」または「週に数回」と回答したAIを高頻度に利用する層は、管理職で62.0%に上った。一方、一般社員では32.2%にとどまり、役職者ほどAIツールを日常的に活用している実態が明らかになった。


2.【AIへの業務委任率】20代の半数が業務の60%以上をAIに委任。年代別で最も高い結果に
「あなたの日常業務全体を100%としたとき、現時点でAIや自動化ツールに業務をどのくらい任せていますか?」と聞いたところ、業務の「60%以上」をAIに任せている割合は20代が50.0%と、年代別で最も高い結果となった。一方、50代は14.1%、60代以上では10.0%にとどまり、若年層ほどAIに業務を任せている傾向が見られた。


3.【AIに置き換わってほしい業務】定型業務が上位。「置き換わってほしくない」は対人・判断業務
「今後AIに置き換わってほしいと思いますか?それとも置き換わってほしくないと思いますか?」と尋ねたところ、全体ではデータ入力や資料作成などの定型的な作業が「置き換わってほしい」業務の上位を占めた。
一方、「AIに置き換わってほしくない」業務の上位は、「取引先との交渉・折衝(57.4%)」「部下・後輩の指導・育成(56.2%)」「人事評価(54.6%)」の順となった。いずれも、対人コミュニケーションや柔軟な判断が求められる業務。



4.【管理職の意識】「部下のケア」「連絡・調整」など、対人業務でもAI代替への期待が高い
全体ではAIへの置き換えを望まない回答が多かったマネジメント・対人業務でも、管理職ではAI化を望む傾向が強く、一般社員との間に大きな意識差が見られました。
「組織のモチベーション管理・部下のメンタルケア」では管理職が一般社員を18.9%、「然るべき人を見極めた連絡・依頼・伝達」では15.6%上回るなど、実際にマネジメントや対人調整を担う機会が多い管理職ほど、こうした心理的負担の大きい業務をAIに委ねたいという意向が強いことが浮き彫りになった。


「なぜAIに置き換わってほしいと思いましたか?」という自由回答からも、対人対応や評価、利害調整などに負担を感じる声が寄せられた。

「人事評価。人間がやるより偏った判断にならず客観的だから」(53歳・管理職)
「部下への注意など、恨まれそうなものはAIにやってほしい」(62歳・管理職)
「利害対立の着地点探し。人の場合は感情等が入るが、AIなら客観的に評価してくれると思う」(48歳・管理職)

5.【人間が担い続ける業務】20代は定型業務、50代は「育成」「謝罪」「根回し」など対人業務を重視
「今後もAIに代替されず、人間が担い続けると思う業務」について尋ねたところ、全体では「AIに代替される業務の方が多くなる」と予測する回答が多数を占めた。

年代別に見ると、20代は定型業務を、50代は対人調整や感情への配慮を要する業務を「人間が担い続ける仕事」と捉える傾向が見られた。20代は「財務・会計の一次処理(19.2%)」「データ入力・集計(18.3%)」といった定型的な業務について「人が担い続ける」と回答した割合が、50代の約2倍となった。一方、50代と20代の比較で特に差が大きかったのが、「指導・育成」「謝罪対応」「社内の根回し」といった対人業務。50代は「指導・育成(36.4%)」「謝罪対応(33.1%)」「社内の根回し(27.3%)」と、いずれも20代を12%以上も上回った。


「AIに置き換わってほしくない業務」に対する自由回答では、20代ではAIに仕事を代替されることへの不安を示す声が、50代では感情や人間関係が関わる業務は人が担うべきだとする声が寄せられた。

<20代>
「全て置き換えるのは不安だから」(23歳・一般社員)
「全て人間の仕事として残って欲しい。人間の仕事が無くなると思うから」(27歳・一般社員)
「自分の存在価値がなくなるから」(29歳・一般社員)

<50代>
「後輩の育成。心あってのもの」(54歳・一般社員)
「謝罪対応。AIから謝罪されても誠意を感じられないから」(52歳・一般社員)
「人事評価はやはり複数の人間が関わって行わないとその人の本質や普段の行動を常に見てないAIがどのように評価するのかわからない」(50歳・一般社員)

これらの結果から、全体として多くの業務がAIに代替されると予測される中でも、「AIに代替されにくい業務」の捉え方には世代間で違いがあることがわかったた。20代は対人業務など面倒なことはAIに任せたいという意向が強い一方、AIによって自身が担う業務そのものが置き換わってしまうことへの不安も抱えていると考えられる。

対照的に、50代は対人調整や感情への配慮を要する業務に、人間ならではの役割が残ると考える傾向が見られた。

6.【身につけるべきスキル】20代と50代で分かれる「人間の能力」への期待
「子どもや後輩に『これから身につけるべきスキル』を聞かれたら、何と答えますか?」 と尋ねたところ、50代では「コミュニケーション・対人能力(55.4%)」「創造性・発想力(40.5%)」が特に多く挙げられた。一方、20代はそれぞれ34.2%、25.0%にとどまったうえに、全ての項目で低い数値となった。

AI活用が進む一方で、「人間ならではの能力」にどこまで期待するかについて、世代間で明確な認識ギャップが浮き彫りとなった。
50代が対人能力や創造性を重視する背景には、泥臭い対人調整を通じて信頼関係を築いてきた実務経験があると考えられる。こうした経験豊富な人材が持つ「暗黙知」をいかに言語化・ナレッジ化し、次世代へ継承していくかが、AI時代の組織課題と言えそうだ。


【調査概要】
調査テーマ:AIに置き換わる業務についての意識調査
調査対象:全国のビジネスパーソン(20〜60代以上)
【役職別内訳】 管理職:200名 / 一般社員:401名
【年代別内訳】 20代:120名 / 30代:120名 / 40代:120名 / 50代:121名 / 60代以上:120名
調査日:2026年9月1日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:601サンプル
調査主体: Helpfeel

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