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2023年11月17日

不登校のきっかけは、1位「先生との関係」=多様な学びプロジェクト調べ=

多様な学びプロジェクトは、「不登校やさみだれ登校の子ども」「保護者」「不登校経験者」をそれぞれ対象とした実態・ニーズ調査を実施し、そのうち「保護者」を対象としたアンケート調査の結果(速報版)を16日に公表した。

調査は10月6日~12月31日の期間に順次行われ、そのうち10月13日時点で回収できた保護者582名のデータを集計して公表した。それによると、不登校のきっかけに関する保護者の回答は1位「先生との関係(先生と合わなかった、先生が怖かったなど)」33.5%、2位「学校のシステムの問題(価値観が古い、時代に合わない、風土に合わないなど)」26.2%となり、文部科学省発表の調査結果(教員回答)の1位「(子ども自身の)無気力・不安」とギャップのあることが分かった。

また、保護者の86%が「子どもへの対応や将来について悩んでいる」と回答した。行政に望む支援は「フリースクールなど学校以外の場の無料化や利用料減免」75.4%と「フリースクールなど学校以外の場に通った場合の家庭への金銭的支援」74.2%が上位を占めた。現在利用している施策に関して訊ねたところ、「教育支援センター(適応指導教室)」、「教育相談(行政)」「スクールカウンセラー」のそれぞれについて、いずれも「利用できるところはあるが利用していない」「利用したが助けにならなかった」の合計が5割を上回る結果となった。

同団体では、文部科学省担当者、先進自治体の教育委員会、民間居場所運営者、不登校の子どもや保護者、学校教員などを迎え、1月11日(木)にアンケート結果の報告を兼ねたシンポジウムのオンライン開催を予定している。

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