2025年12月11日
高校受験のサポート費用、約半数の家庭が「月3万円以上」=明光ネットワークジャパン調べ=
明光ネットワークジャパンは10日、高校受験を希望している中学3年生の子どもを持つ保護者1000人を対象に実施した、「物価高騰時代の受験環境実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、子どもの受験をサポートするうえで、「経済的な負担を感じることはあるか?」と聞いたところ、保護者の66.8%が「負担を感じる」(強く感じる21.1%、ある程度感じる45.7%)と回答。物価高騰が続くなか、受験にかかる費用への意識がより高まっている様子が伺えた。
子どもの受験サポートにかけている月平均費用を尋ねたところ、最も多かったのは「3万円以上5万円未満」26.4%だった。また、「3万円以上」と回答した家庭は全体の45.4%となり、ほぼ半数に迫る水準であることが分かった。物価高騰が続くなか、保護者のあいだでは 「どのように効果的に学びを支えるか」 といった費用意識が高まっている様子が伺える。
また、昨今の物価高騰は、子どもの受験勉強や受験サポート全般に「どの程度影響したか?」と質問したところ、保護者の53.9%が「影響した」(大きく影響した14.6%、ある程度影響した39.3%)と回答した。費用の増加そのものに限らず、受験期の過ごし方や学習環境の整え方について、より意識する家庭が増えているのが分かる。
「影響のあった具体的な項目」を聞いたところ、最も多かったのは「塾や家庭教師の費用」51.6%で、以下、「食費・栄養面の工夫にかかる費用」38.0%、「受験模試や検定の受験費用」36.0%と続いた。ほかにも、「教材購入費」35.4%や「光熱費」34.0%、「日用品」33.8%、「交通・送迎費」29.9%など、多岐にわたる項目で影響がみられた。
一方、高校進学以外の選択肢として近年注目される、専門学校・留学・通信制高校などの「多様な進路」について、どのように考えているかを聞いたところ、保護者の68.8%が「理解できる」(よく理解できる11.9%、ある程度理解できる56.9%)と回答した。
物価高騰で教育費全般への意識が高まる今、「子どもに合った進路を柔軟に選びたい」という考え方が広がっていることも背景のひとつと考えられ、単に「高校進学一択」ではなく、費用面・学び方・将来の可能性を踏まえて、多様なルートを検討する家庭が増えているのが分かった。
この調査は、高校進学を希望している中学3年生の子どもを持つ全国の保護者を対象に、11月28日~12月2日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は1000人。
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