2026年10月21日
QQEnglish、ALT派遣の現場から見えた「うまくいく学校」の共通点を公表
オンライン英会話とセブ島留学サービスの「QQEnglish」を運営し、全国300校以上の教育機関へのオンライン英会話の提供や、学校・こども園へのALT(外国語指導助手)派遣も行うQQ Englishは20日、QQEnglishがALTを派遣している小・中・高等学校36校と、こども園・幼稚園13園の計49校・園へのアンケート結果をまとめ発表した。あわせて、ALT派遣事業の中で見えてきた、ALTを学校の力にするためのポイントを紹介する。
文部科学省の調査によると、全国のALT等は1万8127人で、そのうち派遣契約が6190人(34.1%)と最も多くなっている。ALT等の全体の人数が前年度より減るなかで、派遣契約は増えている。公立小学校の5・6年生の英語の授業に、ALT等が一度も入っていない学校は1.5%。QQEnglishも、全国300校以上の教育機関へのオンライン英会話の提供や、小・中・高等学校、こども園・幼稚園へのALT派遣、学校単位でのセブ島への団体留学、自治体との連携などを通じて、学校の英語教育を支えてきた。そこで、ALTを受け入れている学校・園は、派遣されたALTをどう評価しているのか。QQEnglishは、ALTの派遣先にアンケートを行った。
講師の勤務姿勢や授業での工夫など6つの項目について、最も高い評価の「すごく当てはまる」を選んだ割合を調べた。小・中・高等学校では、「担当教員との連携」が83.3%、「授業・活動への参加を引き出す工夫」が86.1%だった。

こども園・幼稚園では、「子ども・教職員とのコミュニケーション」が84.6%で、学校(72.2%)を上回った。学校では授業を進めるための連携や工夫が、園では子どもや先生との関わりが、特に評価されている。
講師への総合満足度は、「非常に満足」「満足」を合わせて100%だった。満足の理由(複数回答)は「講師の質」が91.8%で最も多くなった。自由記述では、子どもとの関係づくりや授業の工夫、担当の先生との連携が多く挙げられ、英語を教える力だけでなく、現場での対応全体が評価されていた。
この「講師の質」を支えているのは、雇用と育成の仕組み。QQEnglishは、3500名のフィリピン人講師を全員正社員として雇用している。講師は、教師としてデビューするまでに150時間以上の研修を積み、国際資格のTESOLを取得する。ALTとして派遣するのは、その中から選んだ、経験5年以上の講師。正社員として長く働けるため、日本で指導している講師の離職率は、過去4年間で2.04%にとどまっている。

改善を求める声は、講師個人へのものではなく、学校・園との運用に関するものが中心だった。
・課外活動:曜日の変更や参加者の減少など、実施方法についての相談
・学習/情報共有:講師や関係者が学びを深める機会や、現場との打ち合わせの時間がほしい
評価が高い派遣先でも、打ち合わせの時間は課題として残っている。
派遣の現場で見えてきたのは、ALT活用の課題の多くが、ALTや教員個人の力ではなく、学校の仕組みの問題だということ。
| 分類 | よくある場面 | 根本にある原因 |
|---|---|---|
| 役割 | ALTが発音の見本を読むだけ/授業を丸投げにされる | 役割が言葉になっていない |
| 時間 | 打ち合わせは授業直前の立ち話だけ | 一緒に授業をつくることが、業務に位置づけられていない |
| 関係 | 職員室で孤立する/遠慮して意見を言わない | チームに迎える仕組みがない |
| 継続 | 継続ALTが替わるたびに一からやり直し | ノウハウが個人にとどまっている |
■ALTの運用がうまくいっている学校の5つの共通点
・役割が言葉で共有されている: 年度の初めに、役割分担と学校のルールを共有している
・ 打ち合わせが短く、定期的: 5分でも毎週、決まった形で行っている
・ALTの強みを授業に組込んでいる: スモールトーク、スピーキングの評価、異文化の紹介など
・授業の外にも活躍の場がある: 行事、校内放送、教員研修など
・管理職が関わり、引き継がれる: 校内の体制とアイデア集があり、ALTが替わっても続く
調査でも課題に挙がった打ち合わせは、「短く」「定期的に」「型で」行うことを勧めている。5〜10分で終わる量に絞り、曜日と時間を決めて時間割の中に確保し、毎回同じシートで確認する、という形。
◼️調査概要
• 内容:ALT派遣先の評価に関する調査
• 調査方法:QQEnglishのALT教師派遣を導入している学校、自治体へアンケート
• 調査対象: QQEnglishのALT派遣先である小・中・高等学校、こども園・幼稚園で、ALTと一緒に授業・活動をしている先生(小・中・高等学校は英語科の先生)
• 調査期間: 2026年9月
• 有効回答数:有効回答数: 49件(小・中・高等学校36件、こども園・幼稚園13件)
• 調査企画:QQ English
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