2017年3月7日
松野文科大臣が「高等教育に関する将来構想」について諮問
松野博一文部科学大臣は、6日に開催された中央教育審議会で、2040年頃の社会を見据えた「高等教育に関する将来構想」について諮問した。
今回、松野大臣が諮問したのは、「各高等教育機関の機能の強化に向け早急に取り組むべき方策」「変化への対応や価値の創造等を実現するための学修の質の向上に向けた制度等の在り方」。
そして、「今後の高等教育全体の規模も視野に入れた、地域における質の高い高等教育機会の確保の在り方」「高等教育の改革を支える支援方策の在り方」という4つ。
「各高等教育機関の機能の強化に向け早急に取り組むべき方策」では、高等教育機関での教育課程や教育方法の改善、学修に関する評価の厳格化、社会人学生の受入れ、ほかの機関と連携した教育の高度化などの観点から、早急に取り組むべき具体的施策や制度改正について検討することを要請した。
「変化への対応や価値の創造等を実現するための学修の質の向上に向けた制度等の在り方」では、現在の学部・学科や研究科といった組織を中心とした大学政策から、学位を与える課程「学位プログラム」を重視したものへと、転換する必要があると指摘。
そして、「学位プログラム」の位置付けや学生と教員の比率の改善、ICTの効果的な活用など、学修の質を向上させるための課題について、設置基準、設置審査、認証評価、情報公開の在り方を含めた抜本的な検討を求めた。
「今後の高等教育全体の規模も視野に入れた,地域における質の高い高等教育機会の確保の在り方」では、既存の学部・学科などの構成や教育課程の見直しを促進するための方策をはじめ、地域における質の高い高等教育機会を確保するための抜本的な構造改革の在り方について検討が必要だとした。
「高等教育の改革を支える支援方策の在り方」では、教育研究を支える基盤的経費、競争的資金の充実、透明性の確保の観点も踏まえた配分の在り方などについて検討を求めた。
今回の諮問を受けて中央教育審議会では審議を行う。
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