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2018年3月26日
美作市が鳥獣被害対策にICT活用、捕獲通知システム「オリワナ通信」を導入
岡山県美作市は23日、市内の鳥獣被害対策の一環として、フォレストシーが開発した野⽣動物捕獲通知システム「オリワナ通信」を、4月から運用開始すると発表した。
「オリワナ通信」は、通信範囲の広さ・省電⼒性に優れたLPWA(エルピーダブリューエー/Low Power Wide Area)無線技術による独⾃規格「LP-WAVE(エルピーウェイブ)」で、くくりわな・箱わな・囲いわなの作動状況をリアルタイムに監視するシステム。
高い電波出力と中継機能で、山間部などの携帯電波圏外エリアでも通信を可能にする広範囲の通信インフラが構築できるのが最大の特徴。
わなが作動すると利用者の端末へ通知が届き、GPS機能で位置情報も把握・共有できる。地域ぐるみで連携して迅速な後処理が可能になり、鳥獣行政担当者や捕獲従事者のわなの管理負担を大幅に軽減できる。
フォレストシーは、3月20日に「オリワナ通信」を美作市に納入。親機1台を美作市役所大原総合支所庁舎屋上に、子機49台を同支所から約20km以上離れた山間部などに設置した。25日には、設置する猟師たちに、捕獲センサーシステムの説明会を開催する。
美作市内でのニホンジカ、イノシシの捕獲実績を見ると8割以上がわなでの捕獲。猟師は毎朝見回りし、掛かっていれば自己処理、あるいは獣肉処理施設に搬入している。
しかし、処理施設搬入後に他のわなでの捕獲が判明する場合もあり、1日2回搬送が必要になるなど、見回りには多大な労力を費やしていた。わなの設置場所も見回るのが困難な場所が多い。そこで、猟師の作業負担が軽減されて、ジビエ利活用が可能となるICT機器を探していた。
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