2025年8月7日
ユーバーの「Scratchで小・中学校のプログラミング」Vol.18 <スクラッチで平均点を計算する>
ユーバープログラミングスクールの中村里香代表による、小学校のプログラミング授業で使ってほしいプログラミング言語Scratch(スクラッチ)の学習動画第18回。
今回は<上級者>向け、Scratchの「リスト」を活用してクラスのテストの平均点を計算するプログラムに挑戦します。
リストのデータを合計し、平均を計算する
Scratchの「リスト」機能を使って、複数の数値を計算するプログラムを作ります。今回は、クラスの生徒のテストの点数をリストに格納し、合計点と平均点を求める内容です。
リストは、変数の一種で、複数の値をまとめて保存できる便利なしくみです。
◆リスト「テストの点数」を準備する
ブロックパレットの「変数」内にある「リストを作る」ボタンから空のリストを作成します。「テストの点数」に点数を登録しておきます。
リストに項目を登録するには以下の方法があります。
• ステージ上に表示したリストの「+」ボタンで直接追加
• 「(なにか)を(メニュー)に追加する」ブロックで追加
• CSVファイル(カンマ区切りのテキストファイル)から読み込む
変数「合計」を用意して、リスト「クラスの点数」内のデータを全て足し込みます。
ただし、次のように1つずつブロックをつなげていくのは非効率です。
「(合計)を(テストの点数の1番目)ずつ変える」
「(合計)を(テストの点数の2番目)ずつ変える」
…
変数「生徒の番号」を用意し、はじめに、1を代入しておきます。
次の処理をリスト「テストの点数の長さ」回繰り返します。
・変数「合計」に「(テストの点数)の(生徒の番号)番目」を足す
・「(生徒の番号)を1ずつ変える」で「生徒の番号」を1つ増やす
こうすることで1回目は、「(テストの点数)の1番目」を「合計」に足し算、2回目は「(テストの点数)の2番目」を足し算…テストの点数リストの最後のデータまで足していきます。最後に合計した点数をセリフで言わせます。
平均点を代入する変数「平均点」を用意します。はじめに初期化しておきます。
変数「合計」をリスト「(テストの点数)の長さ」、つまりデータの数で割り算をして平均点を計算し「平均点」に代入します。
最後に平均点をセリフで表示して完成です。

Scratchでは割り算の演算子は「/(スラッシュ)」で表します。
今回は、リストのデータを計算するプログラムを紹介しました。
授業での活用
Scratchはゲームづくりだけでなく、子どもたちのアイデアを表現したり、調べたことを発表したりと、さまざまな教育活動に活用できるツールです。今回ご紹介した「合計と平均点の計算」プログラムは、算数の平均の学習にもぴったりですし、点数を入れて、合計して、割ってみるという一連の流れを、自分の手で作って動かすことで、ぐっと実感が湧くと思います。
テストの点数だけでなく、アンケートや調査活動などのデータを使えば、様々な活動の中でも活用できます。子どもたちが「プログラムでやってみたい!」と思える場面は日常に多くあると思いますので、ぜひ授業の内外で試していただけたらうれしいです。
◆変数とは
<筆者プロフィール>
ユーバー株式会社 代表 中村里香
2017年4月、すべての子どもが楽しく学べるプログラミング教育を目指し、ユーバー株式会社を設立。プログラミング教室運営、クラウド型学習サービス「うさプロオンライン」の提供、教材開発、講師育成支援、体験イベントの開催などを行う。環境に左右されない学びの機会を届けるため、教育現場や企業と連携し活動中。
ご質問・お問い合わせ info@yuber.jp 中村宛(ご質問は該当記事のURLを添えてください)
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