2025年8月14日
ユーバーの「Scratchで小・中学校のプログラミング」Vol.19 <スクラッチでデータを数える>
ユーバープログラミングスクールの中村里香代表による、小学校のプログラミング授業で使ってほしいプログラミング言語Scratch(スクラッチ)の学習動画第19回。
今回は<上級者>向け、Scratchの「リスト」を活用して平均点未満のデータの個数を数えるプログラムに挑戦します。
リストの中から条件に合うデータの個数を数える
Scratchの「リスト」機能を使って、データを条件で絞り込んで数えるプログラムに挑戦します。今回は、テストの点数をリストに格納し、平均点未満の人数を求めます。
リストは、変数の一種で、複数の値をまとめて保存できる便利なしくみです。
◆リスト「テストの点数」の合計と平均点を計算する(前回のおさらい)
まずは前回作った、合計と平均点の計算プログラムを振り返ります。
リスト「クラスの点数」に生徒の点数をあらかじめ入れておき、リスト内のすべての値を足して、最後に「平均点」を求めました。

はじめに変数「番号」を用意し、初期値を「1」にします。
「リストの長さ」回繰り返すブロックで、次の処理を実行します。
・「(合計)を(テストの点数の(番号)番目)ずつ変える」
・「(番号)を1ずつ変える」
こうすることで、リストのすべての値を順番に合計できます。
変数「合計」を「リストの長さ」で割り算をして平均点を求め、変数「平均点」に代入しています。
変数「平均点未満の人数」を用意して、リスト「クラスの点数」内のデータをから平均点未満のデータ数を数えていきます。
たとえば、次のように1つずつ条件を調べるのは非効率です。
「(テストの点数の1番目)<(平均点)」の条件にあったら
「(平均点未満の人数)を1ずつ変える」
「(テストの点数の2番目)<(平均点)」の条件にあったら
「(平均点未満の人数)を1ずつ変える」
…
そこで、変数「生徒の番号」を使って、リストの長さ分だけ繰り返し処理を行います。
毎回「クラスの点数の(生徒の番号)番目」と「平均点」を比較し、条件に合えばカウントします。
はじめに、変数「生徒の番号」に1を代入しておきます。
次の処理をリスト「テストの点数の長さ」回繰り返します。
・ 「(テストの点数)の(生徒の番号)番目 < (平均点)」の条件にあったら
「(平均点未満の人数)を1ずつ変える」
・「(生徒の番号)を1ずつ変える」で「生徒の番号」を1つ増やす
こうすることで、テストの点数の1番目から最後のデータまで処理を繰り返し、条件にあうデータを数えることができるようになります。
ここまでのブロックをつなげて、最後に数えた「平均点未満の人数」をセリフで言わせて完成です。
授業での活用
Scratchはゲームづくりだけでなく、子どもたちのアイデアを表現したり、調べたことを発表したりと、さまざまな教育活動に活用できるツールです。今回ご紹介した「リストのデータを数える」プログラムは、データ分析の初歩的な考え方を学ぶのにぴったりではないでしょうか。調査活動やデータ整理への応用もでき、「条件に合うデータを探す」「いくつあるかを数える」といった流れを自分の手でプログラムに落とし込むことで、理解がぐっと深まります。ぜひ、授業の中だけでなくクラブ活動など、さまざまな場面で試してみてください。
◆変数とは
<筆者プロフィール>
ユーバー株式会社 代表 中村里香
2017年4月、すべての子どもが楽しく学べるプログラミング教育を目指し、ユーバー株式会社を設立。プログラミング教室運営、クラウド型学習サービス「うさプロオンライン」の提供、教材開発、講師育成支援、体験イベントの開催などを行う。環境に左右されない学びの機会を届けるため、教育現場や企業と連携し活動中。
ご質問・お問い合わせ info@yuber.jp 中村宛(ご質問は該当記事のURLを添えてください)
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