2019年1月21日
1人1台時代に注目される辞書アプリの役割
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イーストは、教育市場向けブランドEAST EDUCATIONの専用サイトを、1月17日にリニューアルオープンした。同サイトでは、今年度から辞書アプリDONGRIを一括導入した高等学校4校の事例を紹介。4校の事例に共通するキーワードは「受益者負担による1人1台化」「経済的負担の軽減」「信頼できる辞書」の3点。これから1人1台化を予定している学校、辞書の方針を検討している学校等の参考になる情報を紹介する。
東京都立町田高等学校 “生徒の学習に欠かせないアプリに”
東京都町田市の閑静な住宅街に建つ町田高等学校は、グループウェアを用いた「研修推進校」や「IT教育普及支援校」「都立学校ICT活用推進校」の指定を受け、ICTを活用した研究や教育に積極的に取り組んできました。昨年度までは、教育用クラウドとともに東京都から配備されている共用タブレット43台と教員用タブレット20台を、グループ学習や調べ学習、授業の提示用などに意欲的に活用。共用端末を都度利用するのではなく、いつでも手元にある端末を必要に応じて上手に利活用できることが重要であるとの判断から、2018年度より1人1台のiPadを導入しました。
iPad導入の経緯とDONGRIの活用について、情報科主任の小原格先生にうかがいました。
● 長年にわたるICT活用の歴史が1人1台化を後押し
「AIやICTを使いこなす人材の育成について、本校から積極的に発信していきたいという思いがあります。また、昨今の大学入試改革や私学の状況、本校の生徒の状況を踏まえて、できることは早めに取り組むことが大切であると判断しました。本校は長年にわたりICT活用に関する都の指定校だったため、ICTの利活用に積極的な教員が多く在籍しています。タブレットの導入がスムーズに進んだ背景には、こうした本校の特色も挙げることができます。」
● 辞書アプリで電子辞書購入の負担を軽減
「紙の辞書を推奨しても、実際は多くの生徒が電子辞書を持っていました。タブレット導入後は、電子辞書を購入する金銭的な負担と、端末を複数台持ち歩く負担を軽くしたいと考えました。ネット上の無料辞書も検討しましたが、オフラインで使用でき『すぐに』『手軽に』調べられること、信頼できる学習者向け辞書が使えること、使用中に広告が表示されないこと等を重視し、DONGRIの採用に至りました。」
● DONGRIはよく利用するアプリのトップ3に
「自習の利用が中心になりますが、授業での利用を禁止しているわけではありません。DONGRIは生徒がiPadでよく利用するアプリのトップ3に入っています。そのため、DONGRIの動作に不安があると生徒は慌てて対応を求めてきます。イーストさんの迅速な対応により、今のところ目立った問題もなく生徒は使用できています。」
● 先生から見たDONGRIの魅力
「インクリメンタルサーチや複数辞書の切り替えが便利です。検索方法も充実しています。私自身は、履歴やタブ機能が気に入っています。ふと英語が思い出せない時などに『あれってなんだったっけ?』をすぐ解決してくれるのが嬉しいです。もう一つ基本的なことですが、タブレットの大きな画面で、自分の好みの大きさで表示できるのも助かっています。」
武庫川女子大学附属高等学校 “英和・和英辞典の豊富な用例を英作文で活用”
兵庫県西宮市。春夏と高校球児たちが熱戦を繰り広げる阪神甲子園球場のほど近くに建つ武庫川女子大学附属高等学校は、「社会に貢献できる女性を育む」を教育目標とし、幅広い教養と豊かな人間性を育てる全人教育を実践しています。その一環としてICT教育にも力を入れており、2017年度より1人1台のiPadを導入。協働学習ツールや校務支援アプリなどを使い、普段の授業やホームルーム活動などでの活用を推進しています。また、生徒の学習だけでなく教員間の連絡においてもiPadを積極的に利用するなど、学校全体での取り組みを強めています。
辞書アプリ導入の経緯や活用方法等について、英語科の鷲尾孝文先生にうかがいました。
●2台持ちの不便さ・コスト負担を辞書アプリで解決
「辞書アプリを一括導入したのは、最も効率よく辞書が活用できると考えたからです。iPadは授業中のみならず家庭学習でも使用します。iPadと辞書専用端末との2台持ちの不便さやコスト負担を重視して一括採用としました。」
●辞書アプリの中からDONGRIを選択した理由
「理由は2つあります。1つ目は、使いたい辞書タイトル(ウィズダム英和辞典・和英辞典)がラインナップされていたこと。2つ目は、MDM(モバイルデバイス管理)ツールでの制御に対応していたことです。初年度は他社の辞書アプリを App Store 経由で購入していました。しかし、購入した辞書アプリが MDM ツールで制御できなかったため、アップデート時や導入時に問題がありました。そこで、 MDM ツールでの制御に対応している DONGRI を導入しました。」
● 英作文の学習を支える豊富な用例
「英語の授業においては、DONGRIを活用して積極的に辞書引き学習を進めています。最近では、英語4技能指導の重要性が高まり、生徒が英作文をする機会が増えました。私の担当するクラスでは、一週間にあったことを短い英文で日記にまとめ、コミュニケーションツールで提出させています。生徒は一生懸命に伝えようと文章にします。その時に活躍するのが和英辞典です。Web翻訳ツールに比べ、豊富な用例がある和英辞典を活用することによって、生徒の表現が豊富になってきたと感じています。」
加藤学園高等学校 “一括導入で先生がたの負担を軽減”
静岡県沼津市に所在する加藤学園高等学校は、創立から90有余年の歴史ある学校です。校訓は「至誠…まごころを尽くす」であり、「徳育」という独自の教科も取り入れています。 ICTを活用した教育にも積極的に取り組んでおり、昨年度までは、タブレット120台を共用で利用していました。しかし、共用タブレットでは持ち帰りでの課題学習ができないという問題や、いつでもどこでも使用できる環境のほうがストレスなく使える、という理由から2018年度より1・2年生全員にセルラーモデルのiPadを導入しました。
iPad導入の経緯とDONGRIの活用について、進路指導部の小山俊彦先生にうかがいました。
● アプリで辞書を活用した指導を効率化
「生徒には紙の辞書を必ず購入させていましたが、持ち運びの不便さや、意味を調べるのに時間がかかるといった理由からか、あまり活用されていなかったように思います。辞書アプリを一括導入したのは、同じものを持つことによって、先生がたの負担を軽減するためです。授業中に『辞書を出しなさい』と指示したときに、生徒がロッカーへ取りに行ったり、持っていなかったりすると、そこに指導の手間がかかってしまいます。現在は『iPadを出して』と言うだけでよいので、紙の辞書よりも負担が軽減したと思います。」
● アプリで教材費を削減
「高校での学習に必要な辞書6冊が、紙辞書や他社製品に比べかなり安価に手に入るためDONGRIを選択しました。iPad導入に費用がかかってしまう反面、今までかかっていた教材コストを減らすことができるのが導入の大きな理由です。」
● 先生から見たDONGRIの魅力
「教師も普段から活用しています。特に気に入っている機能はやはり『タブ機能』です。前後に調べた語句にすぐ移動できたり、意味の比較が容易にできたりするのでよく使用します。生徒たちも同様に活用していると思います。」
愛媛県立松山工業高等学校 “信頼できる辞書の一括導入で指導効率を改善”
松山城の城下町として栄え、多くの文化人を排出してきた愛媛県松山市。その中心街に建つ松山工業高等学校は、明治42年創立の歴史ある工業高校です。運動部・文化部ともに全国大会で活躍する部活動に、県内で唯一毎年10名以上の国公立大学進学を達成している進学実績にと、まさに文武両道の元気あふれる校風です。
iPad導入の経緯とDONGRIの活用について、教務課長の藤原清人先生にうかがいました。
● 積極的なICT活用で特色のある学校づくり
「近年は志願者が私立高校に流れる傾向があり、各公立校が特色のある学校づくりを進めようとしています。当校ではICT 活用を特色の一つと位置づけ、80 台のタブレットで約1年間に渡り研究を行いました。その結果、貸し出し式では十分の成果が出ないため、思い切って受益者負担で1 人1 台化に踏み切りました。当初はタブレットの1 人1 台導入に消極的だった先生がたも、今では楽しく使っています。」
● アプリで辞書購入の負担を軽減。「iPad+DONGRI」で保護者を説得
「公立校では個人負担に保護者が難色を示すことがありますが、『辞書専用機や紙辞書の購入費用の代わりに辞書アプリの入ったiPad を』と説明することで、保護者に納得いただきました。
● 辞書アプリを一括導入した二つの目的
一括導入の背景には『生徒には無料サービスではなく、内容の信頼できる学習用辞書を活用してほしい』『使用する辞書を共通にすることで指導効率を改善したい』という二つの目的がありました。
● スマートフォン世代にはアプリを
「紙の辞書の稼働率はよくなかったと思います。電子辞書については授業や家庭学習で使用している生徒はいました。しかし、最近はスマートフォンで検索することが日常化しており、生徒にとってはアプリの辞書が使いやすいようです。生徒は自宅でも学校でもDONGRIを利用しており、特に英語の授業では毎回使っているようです。」
□ 辞書アプリDONGRIの紹介動画
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