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2020年7月7日

SSOで手間なくセキュアに学内ネットワークから外部ネットワークへ認証・接続! 全国の大学で採用される「eFEREC v1.2」とは

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広島大学の学内向けネットワーク認証ソフトウェアをもとにLAN アクセス管理アプライアンス「FEREC」を開発し、2004年2月に販売を開始したネットスプリング。現在では国公立大学の38%、私立大学の15%がネットスプリングの認証ソリューションを導入しています(2020年3月末現在)。

なかでも旧 FEREC の DNA を継承しつつ、オンプレミスやクラウドといったハイブリッドなネットワーク形態にも対応すべく、新たな基盤で開発された「eFEREC」は、新時代のネットワークに対応するソリューションとして注目を集めています。

エンドポイントアクセス制御装置「eFEREC v1.2」では、SAML認証によるログイン機能が新たに追加されました。オープンな標準規格であるSAML認証は、学術認証連携をはじめ最新のネットワーク認証連携にも対応しており、eFERECにおいてそれらと連携したシングルサイオンオン認証が可能になります。

ネットワーク認証にシングルサインオンを取り入れたい

組織のネットワークでは、不正な端末や不正なユーザーによるネットワーク利用を防ぎ、セキュリティを担保するため、ネットワーク接続へのエンドポイント認証(端末やユーザーの認証)を行うことが少なくありません。

このネットワーク認証には、さまざまな認証方式があります。これまで主流だった多くの方法では、ユーザーがネットワークに接続しようとしたとき、あらかじめ管理者が認証キー(ID・パスワードまたはデジタル証明書など)を設定したうえで該当ユーザーに提供する必要がありました。ユーザー側も、提供された認証キーを端末に入力ないし設定し、まずネットワークにログインしてから、利用するサービスにログインすることになり、二度手間となっていました。

この二度手間を省く手段としては、シングルサインオン(SSO)が効果的です。システム間で認証結果の情報を連携させる仕組みを設けることにより、1つのシステムにログインすればほかのシステムにもログインできるようになります。ただしこれまでのSSOは、同じドメイン内に限られるのが通例でした。別ドメインの組織に端末を持ち込んで利用する場合などは、いったん訪問先ネットワークにゲストアカウントなどでログインし、あらためて自組織のサービスにログインする二度手間が発生していました。

しかし近年では、多くの組織でクラウドサービスの利用が拡大するなど、ネットワークの使い方にも変化が出ています。最近の主要なクラウドサービスは、多くがSAML(Security Assertion Markup Language、現在ではSAML2.0)認証に対応しています。このSAML認証は、ことなるインターネットドメイン間でユーザー認証を行うための標準規格で、これまでの手法と比較して容易に、より多くのサービスとの間にSSOを実現できることが特徴です。SAMLにおいては、認証をつかさどる「IdP(Identity Provider)」、実際のサービスを提供する「SP(Service Provider)」の2つの役割が規定されており、ユーザーがSPにアクセスしてログインしようとした際、いったんIdPで認証が行われ、その結果を受けてSPからのサービスが提供されるようになっています。

バージョンアップで新たにSAML対応。IdPでの認証でネットワークも利用可能に

ネットスプリングが開発・販売するエンドポイントアクセス制御装置「eFEREC」は、ネットワーク内部からのアクセスに対するユーザー認証やアクセス制御を行う製品で、本製品に接続された有線LANスイッチや無線LANアクセスポイントからのアクセスを管理します。コンパクトなアプライアンス製品となっており、ネットワークブリッジとして設置するため既存ネットワーク環境に大きな変更を加えることなく導入でき、たとえば組織外のユーザーが多い会議室などに限ってネットワーク認証を実施するような使い方も可能です。応用範囲の広さから、さまざまな企業をはじめ、大学、図書館や病院などで採用されています。

ネットスプリングでは、eFERECの使い勝手や機能の向上を継続的に行っています。たとえば、スマートデバイスでのログイン操作を容易にする専用アプリ「SmartSignOn for eFEREC」のAndroid版およびiOS版の各版を提供しています。

eFEREC バージョン1.2においては、新たにSAML認証 によるログインに対応しました。「SAMLオプション」を追加することで、オープンソースのソフトウェアパッケージ「Shibboleth」のSP機能が利用可能となります。これにより、eFERECのネットワーク認証に、ネットスプリングの認証アプライアンス「AXIOLE」も含め自組織や外部の連携組織が持つIdPの認証結果を利用できるようになります。 また、Office 365やG Suiteなどのクラウドサービス、あるいは大学などで広く使われている学術認証フェデレーション「学認」やそのほかの SAML に対応した WebサービスとeFEREC との SSO が可能になります。

実際の利用イメージは図1にあるように、ネットワークにアクセスすると、まずeFERECの認証画面が表示されます(ここまでは、eFERECの他の認証手段でも同様です)。ここでユーザーがSAML認証で使うIdPを選んでログインすると、IdPでの認証結果がeFERECに伝わり、ネットワークにもログインできるという流れです。ユーザーにとっては、実質的にネットワークへのログイン操作を行う必要も、そしてネットワークへのログインID・パスワードなどがなくても、自身が利用するサービスへのログインだけでネットワークを利用できるようになります。

図1:eFEREC v1.2におけるSAML認証の流れ

単に便利なだけでなくセキュリティも向上 今後さらなる機能強化を計画

なお、eFEREC Ver.1.2では最大3つのVLANにユーザー認証を求める機能(認証ゲートウェイ)を設定できる(内SAML認証は最大1つ)ため、ことなる認証方式を併用することができます。

また、eFERECはユーザー認証に成功した利用者にアクセスポリシーを設定することができます。アクセスポリシーは、認証ゲートウェイごとにことなる設定をすることができます(Web認証のみ、さらにユーザーごとにアクセスポリシーを指定することも可能です)ので、たとえば図2のように、従来からのWeb認証とSAML認証、そして単なるゲストユーザー向けといったかたちで、きちんとわけて管理することが可能です。

図2:大学におけるeFEREC v1.2の活用例

さらに、SAML認証では、IdP側が多要素認証に対応していればそれが適用されるため、ID・パスワードのみの認証よりもセキュリティ水準が向上します。このように、eFERECとSAMLの組み合わせでは、 利便性とセキュリティの両方をより高めることが可能になります。

ネットスプリングでは、今回のSAML認証対応に続き、eFERECのさらなる機能向上を進めていきます。現在のところ、クラウド版のActive Directoryへのネイティブ対応や、生体認証も可能となる新標準の認証技術FIDO2への対応などを計画中です。こうした新機能は、準備が整い次第ソフトウェアのバージョンアップで利用できるようにする計画です。

新バージョン「eFEREC v1.3」がリリース!

2019年12月3日、新バージョンの「eFEREC v1.3」が提供開始され、旧FERECでサポートされていたNAPT接続方式に対応しました。DHCPやDNSが組み込まれ、TLS1.2以降もサポートされているため、セキュリティ的にも旧FERECからの移行が容易になります。

全国の大学で広がるネットスプリング製品

国公立大学の38%、私立大学の15%を導入しているネットスプリングの認証ソリューション(2020年3月末現在)。各大学の取り組みについてご紹介します。

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