2014年5月15日
総務省/ネット依存傾向が高いのは女子 調査結果を発表
総務省情報通信政策研究所は14日、東京都立高校生約1万5000人を対象に実施した「高校生のスマートフォン・アプリ利用とネット依存傾向に関する調査」の速報版資料を公開した。
「ネット依存傾向」を「高」「中」「低」に分けて判定したところ、高校生のネット依存傾向「高」の割合は、全体で4.6%、男子3.9%、女子5.2%と女子の方が高かった。また、学年別では、1年生5.2%、2年生4.8%、3年生3.7%と低学年の方が高いことが分かった。
スマートフォンやフィーチャーフォンでの一日のネット利用時間は、全体の平均は161.9分で、依存傾向「高」の生徒は262.8分。スマートフォンなどでのサービス毎の利用時間は、依存傾向の高低を問わずソーシャルメディアが長く、とりわけ女子は男子の2倍を費やしている。
スマートフォンの利用で減った時間は、「睡眠時間」が40.7%、「勉強の時間」が34.1%、「テレビを見る時間」が27.8%。スマートフォンによるネット利用が日常生活に及ぼす影響については、「ひまさえあれば、スマートフォンでネットを利用している」が42.6%と最も多く、「試験に失敗したと」と答えた生徒も5.4%いた。
さらに、依存傾向「高」の生徒のうち、「ネットのしすぎが原因で、引きこもり気味になっている」は49.0%、「ネットのしすぎが原因で、健康状態が悪化している」は39.8%、「ネットのしすぎが原因で学校に遅刻したり、欠席しがちになっている」は35.8%で、いずれも全体平均の4倍という結果になった。
調査は、東京大学情報学環 橋元良明教授などと共同で、2014年1月7日から1月31日にかけて実施。都立の全日制、定時制の高校154校を対象に、郵送法の無記名自記式質問紙調査を行った。有効回答数は、合計1万5191票。内訳は1年生が5413票、2年生が5164票、3年生が4614票。
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