2014年10月10日
富士通SSL/グループ学習を見える化するシステムの研究開発
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は9日、協調学習など「グループ学習の見える化」システムの開発を目指し、第一段階として、専門学校HAL東京の先端ロボット開発学科と共同で、個々の発話者を特定する仕組みについての研究を開始したと発表した。
現在、教育現場ではグループ毎に録画した映像をもとに、グループ学習の記録としてキーワードなどを書き起こし分析を行っているが、これらの授業の記録化はほとんど「手作業」で行われている。
「グループによる学習の見える化システム」では、グループ学習記録を映像(生徒の表情と手元の手書きノートなど)や発声(発言)を記録。システムの画面では、生徒別に時系列でいつどのような発言をしたのかをキーワードで表示できるなど、グループ学習の見える化を実現することができる。
これにより、授業に対する生徒の理解度だけでなく、気づきのポイントを知るための大きな材料とすることができるようになる。さらに生徒の学びがどのように形成されるのか、生徒同士の相互作用やあらゆる過程の分析も可能となるという。
富士通SSLは、2014年7月から、教育現場での学習や企業での共創活動を支援するツール群「Webコア Innovation Suite(ウェブコア・イノベーションスイート)」の開発を進めてきた。今回の研究は、その開発に関連して行うもの。
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