2015年4月30日
富士通研究所/仮想デスクトップを大画面化する技術を開発
富士通研究所は27日、既存のネットワークインフラを増強せずに、仮想デスクトップを大画面化する技術を開発したと発表した。
今回、富士通が培ってきた高画質映像符号化技術を仮想デスクトップ画面の圧縮に適用し、画質を維持したままネットワーク帯域を従来比で約2分の1にする技術を開発した。本技術により、既存のネットワークインフラのまま約2倍のデータ転送が可能となり、仮想デスクトップ画面の大画面化、高精細化を実現。これにより、ものづくり環境の操作性が向上するという。
ものづくりの現場では、ワークスタイル変革を目的に開発製造業務への仮想デスクトップの導入が始まっている。複雑化する製品の設計や解析をコンピュータが支援するCADやCAEの操作性向上のため、大画面化の要求が高まっており、ネットワーク上での画面転送をより効率化する技術が求められているという。
仮想デスクトップ技術は、ユーザーのアプリケーションをクラウド環境である仮想サーバ上で実行し、デスクトップ画面をシンクライアントなどの端末に転送する技術。ICT機器の管理コスト低減、データセキュリティの確保、ワークスタイル変革などの実現に向け、オフィス業務を中心に採用され、近年では、CADやCAEといったアプリケーションを用いて製品設計や解析を行う、開発製造業務にも適用され始めている。
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