2018年4月27日
小児科医不在の町における遠隔健康医療相談実証実験が実現
スマートフォンで小児科医に相談ができる遠隔健康医療相談「小児科オンライン」を運営するKids Publicは、鹿児島県錦江町および埼玉県横瀬町と連携し、地方における小児科医への相談窓口確保の施策として、「小児科医オンライン」の提供と実証実験を6月1日から開始する。
「小児科オンライン」は、多くのクリニックが閉まる18時~22時の時間帯に、スマートフォンアプリ「LINE」や電話で小児科を専門とする医師にリアルタイム相談ができるサービス。自宅にいながら小児科医に自宅での対応や日頃の子育ての不安を相談することができる。サービスは主に自治体や法人向けに展開されている。
実証実験では、錦江町および横瀬町在住の子育て世帯を調査対象とし、小児に特化した遠隔健康医療相談の導入がもたらす社会的インパクトの評価を行う。両町の課題である「小児科医の不在状況」に対して、ICT活用により全国の小児科医へのアクセシビリティを向上させることで、子育て世帯の不安や経済的、時間的負担の軽減がもたらされるかを評価し、同様の問題で悩む全国の自治体に対してのパイロットケースとなることを目指している。今回の取り組みにより、両町在住の子育て世帯は無料で小児科オンラインを利用できるようになる。
錦江町では、「錦江町MIRAIづくりプロジェクト」の一環として同事業の一部にふるさと納税寄付金を活用、また横瀬町では、官民連携プラットフォーム「よこらぼ (通称)」のプロジェクトとして採択された。
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