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2018年7月24日
神戸新聞、AIで高校野球の戦評を自動作成する「経過戦評ロボットくん」
神戸新聞社は、高校野球の一打席速報の内容を自動で解析し、試合の経過戦評を作成するプログラム「経過戦評ロボットくん」を開発した。
AIの一つである「機械学習」を使った試みで、今夏の東・西兵庫大会・準々決勝以降の試合で運用し、23日からの全試合で、それぞれの試合終了後にTwitterで配信する。
神戸新聞の電子版「神戸新聞NEXT」では、各打席の結果をリアルタイムで配信する一打席速報を、東西大会の準々決勝以降の全試合で実施。「ロボットくん」はこの一打席速報を常時監視しており、終了した試合を見つけるとページの内容を読み込み、打席結果を解析して経過戦評をまとめる。
読み込んでから出力までは1秒あまり。試験的な取り組みのため、担当者が目を通してからTwitterに配信するが、文書の手直しはしない。難しい試合展開になれば、エラーが出てお手上げ状態になる可能性もあるという。
ロボットくんは、経過戦評をつくるため、一打席速報の中から試合のハイライトを探し、文章として違和感なくまとめる作業をしている。
具体的には、試合の中で起きた一つひとつの打席結果を分析し、それぞれの得点シーンについて勝敗への影響度を算出しており、高い点数がついた得点シーンを複数組み合わせてテキストにまとめている。
どのようなシーンを重要と判断するかは、「ロボットくん」があらかじめ「機械学習」を使って作成した点数表をもとに計算している。
「教師」となるのは、記者が執筆し、神戸新聞に掲載されてきた試合の戦評。学習対象となった試合数が多くないため、まだまだシーンの選択には改善の余地があり、精度を高められるよう検討していくという。
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