2018年9月10日
カスペルスキー、子ども・青少年の「今夏のオンライン閲覧実態」を分析
カスペルスキーは、Kaspersky Lab製品に搭載されている「保護者による管理」機能の統計データから、世界中の子どもや青少年がこの夏休み期間にオンラインで何を閲覧・検索していたか分析した結果をまとめ、7日に発表した。
それによると、世界全体でみると今夏、子どもたちはSNSよりも動画コンテンツを見たり、音楽を聴いたりして過ごす傾向にあったという。YouTubeを見ている時間が長く、特にユーチューバーのPewDiePie(ピューディパイ)が高い関心を集めていた。
また、Netflixなどの動画サイトでTVシリーズを見て過ごす時間も長く、Nickelodeon、Cartoon Network、Disney channelや、スポンジ・ボブなどのアニメが好まれている。
音楽鑑賞にはSpotify、SoundCloud、iTunesなどのストリーミングサービスがよく使われており、最も人気だったジャンルはラップ。有名なラッパーXXXTentacion(エクスエクスエクステンタシオン)の殺害事件が起きたときには、彼の死に関する情報の検索が増加し、多くの子どもたちがXXXTentacionの音楽を聞いたため再生数が急上昇した。
BBCやCNN、BuzzFeedなどのニュースサイトへのアクセスも増加した。また、2018FIFAワールドカップ(ロシア)の最新情報や試合結果も多く見られた。オンラインゲームも人気で、世界中の子どもたちが特に好んだのは「フォートナイト」。「PUBG」に代わって人気ゲームの座に着いた。
また、子どもたちはファッションやスマートフォン端末にも興味を示した。オンラインストアではeBay、Amazon、Aliexpress、ASOS、H&Mがアクセスを集め、ブランドではNike、adidas、Supreme、Gucci、VANSが大人気だった。スマートフォン端末は、iPhoneとGalaxyの関心が高かった。
ゲームや動画、音楽とともに、子どもたちが成人向けコンテンツのWebサイトを頻繁に検索していたことも注目すべき結果。
また、オンラインプライバシーへの関心も見られた。子どもたちは積極的にインターネットで検索エンジンDuckDuckgoを探し、VPNについて調べていた。
「保護者による管理」は、コンピューターやインターネット利用における悪影響から子どもや青少年を保護するセキュリティ対策機能。有害サイトのフィルタリングやインターネット利用時間の設定など、保護者は子どものインターネットやゲームなどの利用を適切に管理、制限することができる。
今回のレポートは、2018年6月~8月中旬までに、Windows PCおよびMacからアクセスのあったWebサイトと、Windows PC、Mac、Android、およびiOSデバイスからの検索活動について、ユーザーから同意を得た上で、匿名で集めた統計データを分析した。
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