2019年8月30日
防衛医科大×KDDI×Synamon、5G VR活用した災害対応の実証実験を実施
防衛医科大学校、KDDI、Synamonの3者は29日、国内で初めて実施した、第5世代移動通信システム「5G」とVRシステムを活用した「災害対応支援」実証実験の結果を発表した。
同実験は8月27日に実施。同時に、医療教育現場でVRシステムを活用した遠隔教育に関する実証実験も行った。
災害対応支援に関する実証実験では、5Gの高速、大容量の特長を活用し、災害現場に高精細の360度カメラを設置。
5Gを通じて映像をVR空間上に配信、投影し、VR空間内で医療従事者や消防機関が連携して現場を指揮・支援するシステムを構築した。
360度カメラを活用し、VR空間上で現場にいる職員と遠隔地にいる医療従事者などの専門家が双方向にコミュニケーションを行い連携することで、遠隔地からでも現場にいる職員に対して指示を出すことができ、救命活動を円滑に進められることが確認できた。
今回の取組みでは、爆傷に対する治療技術を研究している防衛医大で、同研究のための日本で唯一の設備「ブラストチューブ」に関して、5GとVRを組み合わせ、VR空間上での設備見学やディスカッションなどの双方向コミュニケーションに関する実証実験を実施した。
具体的には、「ブラストチューブ」の設置場所に高精細の360度カメラを配置し、その映像を、5Gを通じてVR空間に配信、投影した。
VR空間を遠隔地にいる複数の参加者が共有することで、集合が難しい場所でのバーチャル会議や高精細映像による遠隔からの設備視察などの有効性について確認した。
今回の実験では、防衛医科大は実験場所の提供と効果検証を、SynamonはVRコラボレーションシステム「NEUTRANZ BIZ」の提供を、KDDIは5Gエリアの設計・構築・実験場所の提供と効果検証を、それぞれ担当した。
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