2019年9月19日
NTTドコモなど、渋谷と広島を5Gで接続して遠隔地の中学生にダンスを指導
渋谷未来デザイン、広島県、NTTドコモは、渋谷スクランブルスクエア(東京都渋谷区)とイノベーション・ハブ・ひろしまCamps(広島県広島市)を5Gで接続し、渋谷区の中学生と広島県の中学生を対象にしたダンスレッスンを実施することに合意したと発表した。
2拠点を5Gで接続した遠隔交流ダンスレッスンは11月9日に実施する。
同取り組みは、5Gを活用して4D動画のストリーミング配信と、遠隔地からのダンス指導を行うもの。広島にいる中学生は4D動画のストリーミング映像配信ソリューション「Free View Point Tube」を活用し、事前収録した指導員のダンスレッスン動画を自分の好きな角度から確認、立体的なダンスの動作を体感しながら学べる。また、渋谷と広島を5Gでつなぎ、両会場の様子を相互に中継することで、遠隔地に居ながら一緒にダンスのコラボレーションを楽しむことができる。
今後日本は人口減少が見込まれ、学校現場においても専門の知識をもつ人材不足が予測されていることから、地域における教育水準の維持向上が課題であり、先端技術の利活用や遠隔授業などによる教育の質の向上が求められているという。特に2012年から必修化されたダンスは、地方では専門家が少ないため指導者の確保が難しい課題がある。
渋谷未来デザインは、広島県が進める先端テクノロジーの高度活用を促進するためのAI/IoT実証プラットフォーム事業「ひろしまサンドボックス」に参画しており、両者ともに若い世代を対象にダンスでの地域活性化をめざしている。若い世代に関心の高い内容で地域活性化をめざす広島県と、地域間交流のハブになることをめざす渋谷区の方向性が一致し、5Gを使った遠隔レッスンは、ドコモが考える5Gのユースケースの一つであったことから同取り組みの実現に至ったという。
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