2019年11月8日
カスペルスキー、ロボットが人間の行動に与える影響と潜在的なリスク
カスペルスキーは7日、ソーシャルロボットが社会に浸透した未来におけるセキュリティへの影響を調査した結果を公開した。
カスペルスキーとベルギーのゲント大学は、ソーシャルロボットが人間を説得したり操ったりできる可能性に関する実証実験を行った。その結果、ロボットが人間をうまく説得して安全でない行為をさせたり、機密情報を入手できたりすることが明らかになった。
ソーシャルロボットは、言葉による会話や非言語的意思疎通など、人間と同じような手段を使ってコミュニケーションできるように設計・プログラミングされている。ソーシャルロボットはハッキングされる可能性もあり、攻撃者がロボットの操作権限を握った場合にはさまざまな行動をとることができる。
検証の第1部では、複合ビルへの入り口付近にロボットを配置し、通りかかったスタッフに「一緒に入って良いか」と訊ねた。入るためにはドアのアクセスリーダーにセキュリティパスを接触させなければならないが、およそ50人の被験者のうち40%がドアを解錠してロボットを立ち入り禁止エリアに入れてしまった。さらに、ロボットに有名な宅配ピザ店の箱を持たせてピザの配達員とした場合、ロボットの役割をすんなり受け入れ、立ち入り禁止エリアに入る理由に疑問を抱きにくくなる傾向が見られた。
検証の第2部では、パスワードのリセットによく使われる個人情報(生年月日、初めて買った車のメーカー、好きな色など)の入手について調査した。ソーシャルロボットを使用して親しく会話をするために人々を招待すると、被験者のうち1人を除く全員の個人情報を1分に1つの割合で入手することに成功したという。
関連URL
最新ニュース
- AI型教材「キュビナ」、久喜市の教育ダッシュボードへ学習データを連携(2025年1月15日)
- 日本発「10代のデジタルエチケット」プログラム、スウェーデン公立高が導入(2025年1月15日)
- 母子モ、母子手帳アプリ「母子モ」が埼玉県白岡市で提供開始(2025年1月15日)
- 「教育・学習アプリ」、起動回数は1日平均2.5回 =フラー調べ=(2025年1月15日)
- 岡山大学、「次世代AIと医学の可能性シンポジウム」28日開催(2025年1月15日)
- 兵庫県立大学、高校生&保護者向けのスペシャルコンテンツを公開(2025年1月15日)
- 近畿大学、findの落とし物検索サービス「落とし物クラウドfind」を導入(2025年1月15日)
- セガと筑波大学、「MDA人材育成戦略パートナーシップ協定」を締結(2025年1月15日)
- Hakuhodo DY ONE、「ゼロワングランドスラム2024」日本一の小学生プログラマー決定(2025年1月15日)
- NIJIN、中学教師向けオンラインセミナー「世界を変える教育とは」24日開催(2025年1月15日)