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2020年2月26日

グリッド、高校生が学校生活を快適にするためのAI開発に挑戦

AIモデルが開発出来るプラットフォーム「ReNom」の開発・提供を手掛けるグリッドは、2月3日から2月19日までの約2週間にわたり、ルークス高等学院の高校生へのAIモデル開発特別授業を実施した。

授業では「ReNom」を使い、学校生活を快適にするためのAIモデルの開発をテーマに開発作業を行った。開発作業では、学校生活を送る上での課題を洗い出し、それを解決するAIモデルのテーマの決定からAIに学習させる為の画像データの収集、アノテーション、アルゴリズムの選定と学習と一連の流れを高校生自らが行った。

本来であれば、AIを開発する為にはディープラーニング等の理論を学ぶこと、更にはソースコードを書くためのプログラミングスキルが必要となるが、「ReNom」は画面上でのクリック等の操作だけで簡単にAIモデル開発ができるため、専門スキルを持たない学生でもAI開発を行うことが可能となる。

今回の授業の目的は、「AIがどのようなテーマに対し活用できるか」や、「どのようなデータを用意する必要があるか」についての勘所を一連の開発を通して学んでもらうという点に主眼をおいた。

開発テーマでは、誰が出席しているか自動で識別する為の「顔識別モデル」や忘れ物ボックスに置かれた文房具等を検出する「忘れ物検出モデル」、教室内が整理整頓されている状態かどうかを分類する「教室整頓状態分類モデル」など学生ならではの目線のものが多く見受けられた。

授業最終日の19日には開発したモデルの結果と、開発過程での工夫や気づきを各チームから発表。生徒からは「学習させるデータが不十分だと、どんなに良いアルゴリズムでも良い精度が出ない事が分かった」、「画像を集めたり、一枚一枚にアノテーションをしたりと地道な作業から高度なAIが作られていることが分かった」などのAIを開発する上での発見について声が上がった。

また比較的高精度のモデルが出来た「顔識別モデル」のチームは、「喜怒哀楽の表情が乏しかった人の識別精度は低かったが、表情が豊かだった人の精度は高かった。一人の人を識別する上でも色んな表情の画像を集める必要がある事が分かった」と、更に高精度のモデルを開発する為の考察を発表した。

授業全体の感想を問うと「文系なので、AI開発とは程遠いと思っていたがやってみると意外と簡単に出来た」や「映画の中のロボットの様に万能ではなく、自分達がしっかりとどんなAIを作りたいか考える必要性を感じた」との意見が上がり、AIで出来る事とAI開発を行う上で必要な事の理解が深まった授業となったという。

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