2020年4月17日
新型コロナの「テレワーク」実施・推奨で20代の転職希望業界に変化が =学情調べ=
学情は16日、新型コロナウイルスの影響でテレワークが推奨されていることを受け、20代専門転職サイト「Re就活」サイト来訪者527人を対象に実施した、「テレワークに関する20代の意識調査・現在の転職希望者の意向調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、テレワークが実施・推奨される中、「IT・通信・インターネット」業界への転職意向が顕著になっていることが判明した。
「転職をする際に魅力を感じる業界」では、「IT・通信・インターネット」が37.8%でトップ。
「IT・通信・インターネット」業界を希望する理由は、「テレワークに適応している業界だから」「テレワークの環境整備が進んでいるイメージがあるから」という働き方に関する声とともに、「自分自身のスキルを磨きたい」「今後も需要のある業界で成長していきたい」という声も多く、成長している業界で手に職をつけたいという意向が伺えた。
今年1月に「Re就活」の新規会員登録者に実施したアンケートでは、同業界を希望する求職者は10.1%で、今回3.7倍に急増していることが分かった。
新規会員登録者向けに実施しているアンケートでは、毎月同水準で推移していることから、テレワークが推奨されたり、経済活動の鈍化が懸念される環境下で、自身の市場価値を高めることを目的とした転職活動が増えていることも見受けられる。
一方、転職する際に魅力に感じる職種については、「企画・事務・管理系」がトップで、次いで「ITエンジニア系」という結果になった。
1月度との比較でも、「企画・事務・管理系」、「ITエンジニア系」が増加し、「営業系」や「販売・サービス系」、「専門サービス系」の職種希望が減少している。
「働き方」という側面からテレワークに対応しやすいオフィスワークを希望する求職者と、「スキルアップ・手に職を付ける」という側面からITエンジニアを希望する求職者が増えていると考えられる。
実際に、魅力を感じる職種で「ITエンジニア系」と回答した求職者からは、「手に職をつけたいから」「スキルがあれば多様な働き方に対応できそうだから」という声が寄せられており、テレワークの推奨を受けての回答が目立つ結果となった。
また、テレワークを実施している人は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発出された4月8日以降は22.0%と17.0ポイント増加。
テレワークを実施していない人の中でも、「テレワークをぜひ実施したい」という回答が70.0%を占め、関心の高さが伺える。
一方で、「対面で行う仕事なので出社が必須」「仕事上、出社が必要」「テレワークでできる仕事(業界)ではない」という声も目立った。
この調査は、4月6日~4月12日にかけて、「Re就活」にアクセスしたサイト来訪者を対象に、アンケートのポップアップを表示して実施した。有効回答数は527人。比較対象したのは、今年1月に「Re就活」に新規会員登録した会員への志望業種・志望職種に関するアンケート。
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