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2020年5月11日
キャスタリア×米Mattermost社、教育利用のオンラインチャットサービス開始
キャスタリアは、米国Mattermost社と代理店契約を結び、同社の法人向けオンラインチャットソフトウェア「Mattermost(マターモスト)」を教育利用に特化させ、国内の教育機関や各種学習用途に向けたライセンス販売を、6月を目途に本格開始する。
Mattermostは、エンタープライズ向けチャットおよびメッセージングソフトウェアで、米国に本社があるMattermost社が開発・販売している。
組織内のコミュニケーションを活性化させ、同時に遠隔での業務遂行にも役立つ。オープンソースプロジェクトも同時に進められており、無料のサーバ用ソフトウェアとしても世界中で利用されている。
米国政府の社会保障庁などの公的機関、サムスン、ブリストル・マイヤーズなどの世界の大企業、またシンガポール国立大学やカナダ・ブリティッシュコロンビア大学でも教育利用を目的に導入。
国内教育市場に合わせた機能や特徴を持っており、「チャンネル」と呼ばれるグループを生徒が勝手に作成できないように、作成権限を制限することができる。この機能は、無料のオープンソース版では利用できない。
オンライン講義システムであるオープンソースのBigBlueButton(ビッグ・ブルー・バトン)を、Mattermostから簡単に使えるように接続する。講師による動画/音声配信をベースに、受講者とのチャットでの質疑応答や、ハンドライティングができるホワイトボード機能、そして自動録画/録音機能などが利用できる。
文部科学省に認定された教育機関であれば、「教育特別割引」が利用でき、ライセンス購入は教員およびスタッフだけで、生徒は無料になり、かなり安価にチャットとメッセージが導入できるという。
また、キャスタリアでは、上越教育大学の大森康正教授と共同で、大学の遠隔授業利用を想定した実証研究も開始する。リアルタイムでの教育で、Mattermostがどのように利用できるかを、サーバの負荷やネットワークの状況などを実証していく予定。
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