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2020年8月27日

採用内々定出し、コロナ禍で「2月以前」「3月」と「6月以降」に2極化 =学情調べ=

学情は26日、2021年卒採用の状況や新型コロナの影響をひも解くために、企業の採用担当者約1000人を対象に実施した「アンケート調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、採用内々定出しの時期は「2月以前」「3月」と「6月以降」が昨年より増加していた。

「2月以前」(11.8%)は5.9ポイント増、「3月」(24.6%)は6.0ポイント増で、最も増加が大きかったのは「6月以降」(29.5%)で10.4ポイント増加。

一方、「4月」と「5月」に内々定出しをした企業は、10.0ポイント以上減少。例年は、3月の広報解禁以降に会社説明会や選考を実施し、4月に内々定を出す企業が多い傾向だったが、会社説明会や面接を実施する時期と新型コロナ拡大が重なり、例年とは異なる動きになっている。

「インターンシップを実施しており、インターンシップの参加者を選考した企業」と「3月の広報解禁以降に本格的に採用活動を実施予定だった企業」で、2極化する傾向がみられた。

また、会社説明会の実施方法は、緊急事態宣言後も「Webセミナーのみで実施」が最多で33.6%。次いで「セミナー会場で通常通り実施」21.3%、「セミナー会場・Webの両方で実施」18.1%となった。

「対面」でのセミナーを実施する企業も、緊急事態宣言下より増加しているものの、2021年卒採用では「Webセミナー」が会社説明会の主流となっていることが推察される。

一方「緊急事態宣言下」では、「Webセミナーのみで実施」が最多で42.7%。次いで「実施を延期・中止」が31.9%。

緊急事態宣言下は、「採用担当者自身も出社を見合わせていた」「オンラインで実施をするための準備が必要だった」などの理由で、「対面」・「Web」に関わらず会社説明会の開催を見送る企業も一定数あったことが分かる。

面接の実施方法は、緊急事態宣言解除後「対面・Webの両方で実施」が最多で38.0%。

緊急事態宣言下では「Webのみで実施」が最多で42.0%となっていたものの、緊急事態宣言解除後は、「Webのみで実施」は19.4%にとどまっており、「Web」だけでなく「対面」での面接も実施する企業が増加傾向。

「最終面接」は、「対面のみで実施」が最多で62.4%、次いで「対面かWebかは学生の状況によって変えている」16.4%となっており、「最終面接」は特に「対面」で実施する企業が多いことが分かる。

面接中の表情や熱意などの画面越しでは見えにくい学生の様子や、受付や控室の振る舞いから見える学生の素の雰囲気など、様々な面を見るために、「対面」での面接実施を希望する企業が多くなっているようだ。

この調査は、全国の企業採用担当者を対象に、7月10日~20日にかけて、Web上でのアンケートという形で実施。有効回答数は1141件。

また、比較対象の調査は、全国の企業採用担当者を対象に、7月8日~22日に、Web上でのアンケートで実施。有効回答数は1351件。

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調査結果の詳細

学情

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