2020年12月15日
高1・2生の大学入試への不安はコロナより「新入試」 =河合塾調べ=
河合塾と河合塾マナビスは14日、10月下旬に開催した「大学入学共通テストトライアル」に参加した高校1・2年生1万人を対象に実施した、「大学入試についての意識調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「大学入試に向けて不安に感じていることは何か」とのアンケートでは、1位が「大学入学共通テストなどの新入試に対応できるかどうかということ」(78.9%)で、2位が「各大学の大学入学共通テストの利用方法など、入試情報が不足していること」(48.6%)だった。
来年1月に初めて実施される大学入学共通テストをはじめ、一部の大学で広がる主体性評価や、民間の英語資格・検定試験の活用など、入試改革の進展に対応できるかや、入試情報の不足が気になる生徒が多いと考えられる。
また、コロナ禍を受けて一部で検討が進んでいる「オンライン入試の活用」に対するアンケートでは、「遠く離れた試験会場に行く必要がないので便利だと思う」(53.4%)、「新型コロナの影響を受けない安全・安心な入試だと思う」(41.1%)といった期待感と、「不正防止など、試験の公平性がどこまで保たれるかが不安だ」(57.3%)の不安感が2分する結果となった。
コロナ禍の収束が見通せない中、試験の公平性をどのように確保していくかが、オンライン入試の活用に向けたカギとなりそうだ。
この調査は、10月25日の「大学入学共通テストトライアル」に参加(オンライン参加)した高1・2生1万人を対象に、同日にインターネットで実施した。
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