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2019年6月24日
大学新入試への不安、親も子も「共通テストどう変わるのか不明」 =河合塾調べ=
河合塾は21日、都市部と都市部以外の地域に分けた現中学2年~高校3年の男女600組、同一の親子を対象に実施した「大学入試改革に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、2021年に大学入試が変わる(共通テスト導入など)ことを知っているか?との質問に対して、「知っている」と回答した親は88%、子どもは84.7%。全体的に80%を超えており、世間の新入試に対する認知は確実に広がっていることが分かる。
ただ、「具体的には分からない」という声は昨年より増えており、認知はしているが新入試に対する詳しい理解ができていない状況の人が多いようだ。
また、「知っているが具体的には分からない」という回答に対して、昨年からの変化を見ると、親は昨年の29.2%から今年は57.3%となり、28.1%増加。
子どもも、昨年の29.2%から今年は49%となり19.8%増加した。新入試に関する情報整理が進んでいる一方で、試験の内容まで理解している人は多くないことが分かる。
「2021年からの新入試に向けて不安の程度を教えて」との問いには、全体で77.2%の親が不安を感じており、中でも、都市部以外の地域では8割を超える親が不安を感じていた。
新入試に対する不安の中でも、「入試に対して十分な情報収集・対策ができているか」が第1位で、次いで「共通テスト」が不安という回答が第2位で4割にのぼった。第3位は「漠然とした不安」。
「共通テスト」に対する具体的な不安要素を調査したところ、「どう変わるか分からない点」という回答が都市部、都市部以外の地域共に最多だった。
また、共通テストへの不安理由の「どう変わるか分からない点」については、親の回答を比べると、都市部が52.9%で都市部以外の地域が69.7%だった。都市部以外の地域の方が16.8ポイント高い。
共通テストへの不安要素としては他にも、親子共に2人に1人の割合で「一部記述式問題の導入」が挙げられ、特に子どもは不安を感じる割合がより高いことが見えてきた。
「記述問題の自己採点や採点基準に不安がある」という回答も、子どもは4割弱、親は5割を超えている。
自己採点については、特に国公立大学の出願時や、私立大学での共通テストを使用する入試など、共通テスト受験後の受験先選定などに大きく影響するため、不安要素として高く出ているようだ。
また、受験勉強での「心の拠り所」としているものを確認したところ、親も子どもも第1位は「過去問」だった。
令和受験世代の子どもの特徴としては、「学校/塾・予備校の先生」が挙がっており、この世代の特徴として、家族以外の人に相談する傾向が見られた。
この調査は、都市部(東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪)と都市部以外の地域の大学 受験を予定している中学2年~高校3年生の男女と同一の親子を対象に、5月24日~28日にかけてインターネットで実施した。
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