2021年5月12日
ジンジブ、「高校新卒採用についての動向調査」の結果を発表
ジンジブは11日、企業の採用担当者519人を対象に実施した「高校新卒採用についての動向調査」の結果をまとめ発表した。
同調査では、採用担当者に対して、2021年度の高校新卒採用に関する採用活動の実態や入社後のフォロー、2022年度の募集人員の増減や採用計画についてのアンケートを行い、コロナ禍での新たな高卒採用のあり方を考察している。
それによると、2021年卒の新卒採用全体の採用結果について質問したところ、「充足した」が50.2%で最も多く、以下、「充足していないが採用活動を終えた」24.4%、「充足しておらず採用活動を続けている」20.2%、「充足しておらず採用活動を続けるか検討中」5.2%。
また、2021年度の高卒採用の採用結果について質問したところ、「充足した」が43.1%で最多。以下、「充足していないが採用活動を終えた」27.4%、「充足しておらず採用活動を続けている」25.9%、「充足しておらず採用活動を続けるか検討中」3.6%。
2021年度の高校新卒採用の応募経路について質問したところ、最も多かったのは「学校を通しての応募(学校斡旋)」の69.6%。
以下、「生徒自らの応募(自己開拓)」27.8%、「民間企業など学校以外の期間を通しての応募」19.8%、「縁故採用」16.1%、「応募は来なかった」が14.3%と続いた。約3割の新卒採用担当者は「生徒自らの応募があった」と回答し、縁故採用より多かった。
高卒採用の外部に委託した活動について質問をしたところ、「自社活動のみ」との回答が48.5%で最多。
次いで、「求人サイトへの掲載」29.6%、「合同企業説明会等の就職イベントの参加」と「求人票作成の指導」が同率で19.7%、「求人票発送代行」19.3%、「高校訪問代行」17.5%、「採用活動全般のコンサルティング」10.6%。
高卒採用活動で上手くいった活動について質問したところ、「職場見学」が46.7%、「面接」が32.8%、「応募」が32.5%だった。
上手くいった具体的な活動内容を質問すると、「職場見学を実施したことでミスマッチを防げた」など職場見学に関する回答や、「オンラインでの職場見学に効果があった」、「WEB面接の導入により、遠方からの面接希望の受け入れが可能になった」など、オンラインでの活用に効果があったとの声が多く挙がった。
高卒採用活動で上手くいかなかった活動を聞いたところ、「特にない」が40.1%、「採用戦略」が29.2%、「母集団形成」が27.4%、「職場見学」が21.2%、「面接」が19.7%だった。
特に回答が多かった採用戦略に関しては、コロナ禍で学校訪問やリアルでの活動に制限がある中で「採用計画が立てづらかった」「進路指導の先生とのコミュニケーションが取れなかった」など、新型コロナの感染拡大の影響が大きかったという声が多くあった。
入社後研修についてOFF-JTの期間を質問したところ、1位が「2週間~1カ月未満」18.2%、2位が「数日~1週間未満」16.8%、3位が「1カ月~2カ月未満」15.7%だった。
高卒採用を行う企業に、メンター制度や話をしやすい先輩社員の配置について質問したところ、「導入している」が42.7%、「導入していないが検討中」が28.5%、「導入しておらず、今後もしない」が12.8%だった。
定着率を高める取組・制度について質問したところ、最も多かったのが「入社後の研修に関する取組」。次いで、「コミュニケーション・面談・福利厚生に関する取組」だった。
来年度(22卒)の大学・大学院・短大・専門卒採用の募集人数の増減を質問したところ、「増やす」が19.0%、「変わらない」が41.3%、「減らす」が20.8%、「未定・分からない」が11.5%だった。
一方、来年度の高校新卒採用の募集人数の増減を質問したところ、「増やす」が17.0.%、「変わらない」が40.9%、「減らす」が16.8%だった。
「前年より増やす」と「前年と同じ」を合わせると57.9%で、半数以上が積極的に高卒採用をすることが分かる。
2022年卒の高卒採用で外部委託する予定の採用活動を質問したところ、「外部委託する予定はない」が40.5%で最も多かった。
以下、「求人サイトへの掲載」25.8%、「合同企業説明会等への就活イベントへの参加」22.5%、「求人票作成の指導」22.3%、「求人票発送代行」20.3%、「高校訪問代行」17.8%、「採用活動全般のコンサルティング」11.5%が続いた。
この調査は、企業の新卒採用担当者を対象に、3月19日~3月25日にかけて、インターネット調査法とメールによるアンケート回収という形で実施。有効回答は519人(うち高卒採用実施は276人)。
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