2021年5月12日
金沢工業大学、NECソリューションイノベータと「KITコーオプ教育プログラム」開始
金沢工業大学は10日、NECソリューションイノベータと共にサイバーセキュリティの高度な実践スキルを学ぶことのできる独自の「KITコーオプ教育プログラム」を2021年度から開始すると発表した。
同プログラムは、企業の第一線で活躍する技術者を「実務家教員」として招聘し、学生が実際の業務に従事しながら企業が持つ最先端の技術について実践的に学び、社会と顧客に貢献するという価値と行動を理解する新しい産学協同プログラム。
昨今、スマートフォンの普及、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みなどにより、サイバー空間がより身近なものとなっている。その一方で、サイバー攻撃の増加、対策強化の必要性の高まり、攻撃に対処できる人材の不足が社会的課題となっている。
同学は、こうした状況下において、サイバーセキュリティ人材の育成を目的に、同社の協力を得て、その高度な技術・知識習得と実践的な学びを得るため、今回のプログラムを開始。同社社員による寄附講座「サイバー攻撃への対策・解析講座」を2021年度前学期に開講する。
同講座では、サイバー攻撃の内容、会社組織における対応について、実際の対応内容や解析について学ぶ。また、最新の攻撃手口と対策手段について習得することで、将来、新種の攻撃が発生した場合にその手口を紐解き、先んじた対策を講じることが可能となる。
講座を担当する同社北陸支社は、自社及び全国の顧客に対する最先端のサイバー攻撃への対応・対策に取り組んでおり、寄附講座に参加する学生は、第一線で活躍する技術者からその対策・解析手法を習得する。
開講期間は 5月12日~6月30日の毎週水曜日(計8回)。大学院進学予定の学部4年生が対象。さらに、受講者の中から選抜された学生は4カ月間、同社北陸支社サイバーセキュリティグループに勤務し、サイバー攻撃対応・解析に関連する業務に従事する予定。
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