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2022年10月20日

金沢工業大学、5Gを活用した重機の遠隔操縦に関する共同研究で実証実験を実施

金沢工業大学は18日、ヨシカワ、NTTコミュニケーションズと共同で、5Gを活用した重機の遠隔操縦に関する研究を進め、その一環として、9月12日~14日に同大学白山麓キャンパスで実際の重機を用いた実証実験を行ったと発表した。

白山麓キャンパスのイノベーションハブから重機の遠隔操作を行った。

今回、共同研究で開発したシステムは、既存の遠隔操縦機能付き重機に自由視点の俯瞰映像システムと映像伝送システムを組み合わせることで、直接目視が難しい遠隔地からでも重機の周囲の安全を確認できる機能を付加するもの。既存の遠隔操縦機能付き重機に付与することで、既存の重機を活かし、比較的に安価に、直接目視できないような遠隔地からの遠隔操縦を実現する。

コテージ前の実験フィールド

実証実験は、金沢工業大学白山麓キャンパスのコテージ前の実験フィールドで実施。重機(キャリア:運搬作業用車)にカメラを含むデバイスを搭載し、キャンパス内のイノベーションハブから遠隔操作を行った。また、比較対象実験として、通信にWi-fiを使用した実験も行った。

実験の結果、重機の俯瞰映像をNTTドコモの5G回線により低遅延で伝送することにより、重機をまったく目視できない遠隔地においても、円滑に操縦できることが実証された。5Gを使った通信に関しても、Wi-fi環境と操作に遜色がなく、支障のないレベルでの遠隔操作が可能だった。また、目視を伴う遠隔操作と比べ、自由視点の俯瞰映像システムのおかげで重機の周囲の状況が把握しやすいというメリットがあることもわかった。

今回の遠隔操作システムの実証実験により、現場から遠く離れた遠隔地からの操作が実現可能なことがわかり、今後、人が立ち入れない危険な現場や災害現場等での活用が期待される。遠隔操作の実現により、重機オペレータの安全性の向上、作業効率の向上など、生産性向上と働き方改革にも資するものとなることが予想される。

工事・建設現場等では生産性向上が喫緊の課題となっており、国道交通省においても、i-Constructionとして、ICTの活用等により生産性向上等を進めている。今回の取り組みは、工事・建設現場等のDX(デジタルトランスフォーメーション)にも繋がる取り組みと位置づけられる。

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