2021年6月16日
神田外語大学、留学生別科「オンラインによるインターアクション」を中心としたプログラム開講
神田外語大学は15日、同大学の留学生別科が、「オンラインによるインターアクション」を中心とした日本語・日本文化プログラムを開発したと発表した。2021年度春学期には、同大学の国際協定校の学生に対し無料で同プログラムを開講した。2021年秋学期についても、継続して開講を予定している。
同プログラムは元来、留学生たちが日本語コミュニケーションで必要になる、文法や語彙などの言語能力、相手や場面に応じて適切に対応できる能力、社会文化について理解する能力を総合的に習得することを目的とした「インターアクションのための日本語教育」を特徴としてきた。
同学科ではコロナ禍においてオンライン上での活動が急速に発展していることを受け、オンラインによるインターアクションに最適化されたプログラムを開発。対面コミュニケーションとオンラインコミュニケーションの違いを念頭に、どのような能力の習得強化が求められるのか、また強化できるのかについて新しい観点を導入した。その他、オンラインの特性を生かした様々な活動も積極的に取り入れた。一対一でペアを組みオンライン上で言語活動を行ったり、同世代の日本人学部生を授業に招請したり、オンライン上での国際交流を活発化させている。
2021年度春学期は、留学生の日本入国が困難である中、10か国・地域より61名の同大学国際協定校の学生が受講。プログラム開始に先立ってキックオフセッションが開催された。学長および留学生別科長から、コロナ禍においてもオンラインで日本語・日本文化を学ぼうとする海外協定校の学生に対し激励の言葉が送られ、それぞれの学生がプログラムに対する意気込みを共有した。2020年度春学期に実施されたオンライン授業およびオンライン活動の実践と課題をまとめた報告書「オンラインによるインターアクション 日本語教育の可能性」が、同別科ウェブサイトにて公開している。
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