2021年6月24日
北海道IT推進協会、リユースパソコンをChromeOSに乗せ換え非営利団体へ寄付
北海道IT推進協会は22日、会員企業で使われなくなったパソコンを回収し、Chromebookとしてリユースし、子供の教育支援を行う非営利団体へ寄付する事業を開始した。
同協会の会員企業では、毎年数百台ものパソコンがリース契約満了、WindowsOSのバージョンアップ対応等の理由で廃棄されている。これまでは、Windowsのライセンスの問題があり寄付することがでなかったが、Windowsパソコンを、Chromebookに変えるサービス「CloudReady」を活用し、Chromebookとして再利用することでライセンスの問題を回避し寄付をできるようになったという。
また、「CloudReady」を提供するNeverware社が2020年12月にGoogleに買収されたことにより、今後ChromeOSの新しい更新やセキュリティアップデートがCloudReadyにも適用され、安心して使えるように。
GIGAスクールが始まり1人1台のパソコン時代が幕を開けたが、家庭環境に応じて自宅にパソコンの無い人や、様々な事情でIT教育を受けられない子どもたちの教育格差の広まりが懸念されている。そこで同協会では、子供のIT教育を支援し、未来のIT人材を増やし、北海道のIT産業全体の活性化、北海道Society5.0の実現に向けて活動していくという。
全国のGIGAスクールにおいて、大半はChromebookが配られている。Chromebookの学習コンテンツは今後ますます充実することも考えられ、また、Zoomでのオンライン授業や、YouTubeなどを通じた教育コンテンツの視聴などにも、Chromebookは問題なく活用できるため、同事業を通じて子供たちがITに触れる機会を拡げるとともに、教育機会の充実を図るという。
今回は、Kacotamに対し、Chromebook15台を無償で寄付する。Kacotamは、ひとり親家庭の学びの機会格差問題に取り組み、主にひとり親家庭・保護者が病気の家庭・生活保護世帯の家庭の子供を対象に学習支援を行っている。
寄付に際しては、同協会内で選考し、優先度の高いところから順々に送る。同協会事務所まで取りに来てもらうか、別途郵送(有料)となる。
寄付予定台数は、各社パソコンの入れ替え時期により、各企業から寄付されるパソコンの数が増減するが、年間300台を目指すという。
また、協会会員以外の法人でもパソコンを寄付してもらえる法人を、広く募集している。同協会のホームページのフォームより問い合わせる。パソコンは当面ノートパソコンに限る。
関連URL
最新ニュース
- AI型教材「キュビナ」、久喜市の教育ダッシュボードへ学習データを連携(2025年1月15日)
- 日本発「10代のデジタルエチケット」プログラム、スウェーデン公立高が導入(2025年1月15日)
- 母子モ、母子手帳アプリ「母子モ」が埼玉県白岡市で提供開始(2025年1月15日)
- 「教育・学習アプリ」、起動回数は1日平均2.5回 =フラーが市場調査レポートを公開=(2025年1月15日)
- 岡山大学、「次世代AIと医学の可能性シンポジウム」28日開催(2025年1月15日)
- 兵庫県立大学、高校生&保護者向けのスペシャルコンテンツを公開(2025年1月15日)
- 近畿大学、findの落とし物検索サービス「落とし物クラウドfind」を導入(2025年1月15日)
- セガと筑波大学、「MDA人材育成戦略パートナーシップ協定」を締結(2025年1月15日)
- Hakuhodo DY ONE、「ゼロワングランドスラム2024」日本一の小学生プログラマー決定(2025年1月15日)
- NIJIN、中学教師向けオンラインセミナー「世界を変える教育とは」24日開催(2025年1月15日)