2021年7月5日
クラーク記念国際高校、高校生主体の衛星打上げ・運用に挑戦「宇宙教育プロジェクト」始動
クラーク記念国際高等学校は1日、同校と東京大学大学院工学研究科、Space BDで、高校生による人工衛星開発・打上げ、及び宇宙をテーマにした探究学習プログラム「宇宙教育プロジェクト」を開始したと発表した。
同プロジェクトは、クラーク国際開校30周年の記念事業の一環として行われ、プログラムの開発を通じて未来のリーダー人材育成を目指す。東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻の中須賀真一教授の指導のもと、Space BDが支援。プロジェクトアンバサダーに宇宙飛行士の山崎直子氏が就任し、高校生による人工衛星開発・打上げを実現する。同校独自のカリキュラムを通じて、未来の社会で活躍するリーダーの育成を目指す。
同プロジェクトは、生徒主体の衛星開発・運用、ミッション実行をベースに高校生が宇宙に関心を持ち、宇宙視点で様々な課題解決を考え実行できる未来のリーダー人材育成を目指した教育プログラムの開発を目的としたプロジェクト。衛星開発・運用を通じ、宇宙開発への興味関心と課題解決の達成に向けた生徒たちの主体性を育てると共に、未来の社会で活躍する人材として不可欠な非認知能力を伸ばす。
具体的には、日本初の高校生による衛星「クラーク衛星1号機(仮)」の開発と宇宙をテーマにした独自の探究学習プログラム「宇宙探究学(仮)」の開発・実施の2つの目標に向けて挑戦する。
同プロジェクトは7月から本格的に活動を開始。部員は全国の同校に在籍する生徒から公募し、最大100名程度を予定している。活動開始に先駆け、6月25日には宇宙開発の概論に関する生徒の理解促進を目的に中須賀教授による宇宙開発講義も開催。今後は、衛星ミッションの検討から入り、衛星組み立て作業や衛星環境試験、管制局の組み立て作業への一部参加、また無線局落成検査や安全審査会の立ち合いなどを経て衛星打上げを目指す。また、衛星打上げおよび衛星放出の際の取材やホームページの制作についても生徒の活動対象となる。
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