2025年4月16日
校内でスポーツや運動遊びをしている日本人90.0%、移民70.4% =笹川スポーツ財団調べ=
笹川スポーツ財団は15日、国際化が進む公立小学校における子どもの運動・スポーツ実態調査の結果を公表した。
調査は2023年10月に、東京23区内のある公立小学校の1年生~6年生の児童および保護者を対象に行われた。
その結果、これまでほとんど明らかにされてこなかった、外国にルーツのある子どもたちの運動・スポーツの実施状況とその課題が見えてきた。調査では分析上の暫定的な定義として、いずれかの保護者(ひとり親の場合も含む)の第一言語が「日本語以外」であるケースを「移民」、すべての保護者(一人親の場合も含む)の第一言語が「日本語」の場合を「日本人」と呼んでいる。
体育の単元では水泳(水遊び・水泳運動)を好む移民の児童が特に多かった。マット運動や鉄棒、跳び箱といった器械運動の単元は日本人より「好き」の割合が低かった。校内でスポーツや運動遊びをしている児童は日本人90.0%、移民70.4%で、高学年で差が顕著となっている。また、ドッジボールは日本人男子、おにごっこは日本人女子で特に実施率が高かった。
体力テストにおいては、移民・日本人の児童間で平均値に差のある項目が見られ、反復横跳び、20mシャトルラン、50m走の3種目で日本人との間に有意な差が見られた。
運動有能感を訊ねた項目のうち、受容感(「先生が励ましてくれる」「友だちが励ましてくれる」)の得点群別(低得点群と高得点群)に体力テストの総合得点が「C以上」であった割合を比較すると、移民は日本人より低得点群と高得点群の差が大きい傾向が見られた。
体力テストの結果が低い移民の児童は、体格や運動経験の問題に加え、言語の課題もあり、テストのルールや意義を十分に理解できていない可能性もあり、そのような子どもたちがほめられる体験を十分に積めていない点は、移民の運動・スポーツを考える上で重要な課題と言える、と調査は結んでいる。
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