2021年10月13日
プラン、世界ガールズ・レポート 2021「The Truth Gap~女の子が直面するオンライン上の有害な情報~」発表
プラン・インターナショナルは11日、国際ガールズ・デーに合わせ、世界ガールズ・レポート 2021「The Truth Gap~女の子が直面するオンライン上の有害な情報~」を発表した。
レポートでは、オンライン上の誤った情報や偽情報(フェイクニュース)を 女の子や若い女性がどのようにとらえ対処しているか、これらの情報が心身の健康に及ぼす影響について調査した。
急速に進むデジタル化の中、オンラインでの誤った情報や偽情報(フェイクニュース)の拡散が、女の子たちのメンタルヘルスに悪影響をもたらし、彼女たちの健全な成長や権利の実現を阻む要因になっていることが判明した。
調査の結果、オンラインでの誤った情報や偽情報に懸念を抱いているのは若い女性の91%。87%が、誤った情報や偽情報によってネガティブな影響を受けている。また、46%が、誤った情報や偽情報の結果として、悲しみや気分の落ち込み、ストレス、心配、不安を感じている。
4人に1人が、自分の意見を他者に共有する自信がないと感じ、5人に1人は、政治や時事問題に関与するのをやめている。また、10人中7人は、学校や家庭で誤った情報・偽情報の見分け方について教わったことがなく、大多数が、信頼性の高いオンライン情報源は一つもないと感じている。
調査期間は、2月から5月。調査方法は、アンケート調査26カ国 2万6000人のユース女性(15歳~24歳)。インタビュー調査18カ国 22人のユース女性(15歳~24歳)、及びソーシャルリスニングによる。
ユニセフ「世界子供白書 2021:子どもたちのメンタルヘルス」によると、世界の10代の若者の7人に1人が、心の病気と診断。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの調査でも、世界の10〜19歳の7人に1人以上が、ソーシャルメディアで、心の病気に悪影響を受けていると報じている。
「国際ガールズ・デー」(10月11日)は、「性別」と「年齢」という二重の差別を受ける女の子たちの特有な問題に焦点をあて、その解決にむけて世界各国が取り組むよう、啓発し訴える日。プラン・インターナショナルの働きかけを受け、国連によって定められた。
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