2022年1月19日
シーク、習い事の月謝について地方別の調査結果
シークは18日、同社の子どもの習い事メディア「SUKU×SUKU」(スクスク)が、0~18歳の子どもを持つ延べ1008人の保護者を対象に実施した、「地域別の習い事お財布事情」調査の結果をまとめ発表した。
同調査は、子どもが現在通っている、または過去に通っていた全56ジャンルの習い事の平均月謝についてアンケートを実施し、北海道/東北/関東/中部/近畿/中国・四国/九州・沖縄の各地方別に分析した。
それによると、 北海道の習い事にかける平均月謝は4356円で、金額が高かった習い事のジャンルは、「音楽教室」2万7500円、「家庭教師・家庭学習」2万5400円、「スキー」2万950円、「塾」1万9400円、「エレクトーン」1万1500円だった。
「音楽教室」の平均月謝は、全国で最も高い金額。注目は「スキー」が入っているところ。北海道では、一部の小中学校では授業に取り入れられているくらいスキーは身近なスポーツで、教室の数も他の地方よりはるかに多い。
また、「塾」より「家庭教師・家庭学習」に費用をかけている世帯が多いのも、北海道の特徴。降雪による通いづらさが、影響しているのかもしれない。
東北地方の習い事にかける平均月謝は1047円で、全国で最も低い金額だった。平均月謝が高かった習い事は、「塾」1万4283円、「英語・英会話」8528円、「スイミング」5209円、「ピアノ」3875円、「料理」3083円。
全体の平均月謝は低めだったが、「塾」「英語・英会話」は他の地方と比べてそれほど大きな差はなかった。また、東北地方で最も大学の数が多い宮城県では、塾にかける平均月謝が3万5000円と全国でも4番目に高かった。
関東地方の習い事にかける平均月謝は2939円で、平均月謝が高かったのは、「塾」2万2614円、「テニス」9902円、「英語・英会話」8381円、「プログラミング」8176円、「スイミング」7823円。
なかでも、東京都の塾代平均は4万5293円で関東の中で最も高額だった。進学校の多さや都道府県別の世帯収入額が第1位という背景が、平均月謝を上げている要因と考えられる。
関東地方は、東京都を中心に習い事のバリエーションが多く、他の地域では見られなかった「プログラミング」が上位に入っている点も注目。ほかにも「ボルダリング」や「チアリーディング」「ゴルフ」など、多種多様なジャンルの回答があったのも特徴的だった。
中部地方の習い事にかける平均月謝は1988円で、全国の平均値(1898円)に最も近い金額だった。平均月謝が高かったのは、「塾」2万0007円、「英語・英会話」9674円、「スイミング」9507円、「ピアノ」6011円、「珠算・そろばん」4200円。
「塾」の平均月謝が他の習い事に差をつけてトップで、英語やスイミング、ピアノなど人気の高い習い事に費用をかけている家庭が多いのが中部地方の特徴。
近畿地方の習い事にかける平均月謝は2642円で、平均月謝が高かったのは、「塾」2万6685円、「家庭教師・家庭学習」1万5362円、「幼児教室」9192円、「英語・英会話」8182円、「スイミング」6746円だった。
近畿地方は、上位4つまですべてが学習系の習い事。「塾」と「家庭教師・家庭学習」の平均月謝は、他の地方を大きく引き離して全国で最も高かった。学習系の習い事にかける月謝は、近畿地方が全国でトップクラス。
中国・四国地方の習い事にかける平均月謝は1189円で、平均月謝が高かったのは、「塾」1万2876円、「英語・英会話」5449円、「ピアノ」5204円、「スイミング」4981円、「テニス」3778円だった。
費用をかけるジャンルが中部地方と近い傾向で、「英語・英会話」に大きく差をつけて「塾」の平均月謝がトップ。なかでも香川県の塾代平均月謝が3万2667円と高かった。
九州・沖縄地方の習い事にかける平均月謝は1366円で、平均月謝が高かったのは、「塾」1万8825円、「スイミング」6205円、「英語・英会話」5888円、「幼児教室」4236円、「ピアノ」4221円。
最も費用をかける習い事とその他の習い事の金額の差が、全国的に見てもはっきり出ており、「塾」は2番目の「スイミング」に約3倍もの差をつけている。
この調査は、0~18歳までの子どもに習い事を経験させたことがある保護者を対象に、2021年11月2日~5日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は1008人。
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