2022年1月24日
高校生の半数が、「将来、役に立ちそうだから」との理由で「投資」に興味=LINEリサーチで調べ=
LINEは、同社のスマホ専用リサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」が、全国の高校1~3年生の男女1045人を対象に実施した、「貯金をしている人の割合や投資に興味がある人の割合などに関する調査」の結果をまとめ、20日に発表した。
それによると、高校生に貯金をしているか、また貯金している場合はその金額について聞いたところ、「貯金はしているが、金額がわからない」との回答も含め、貯金をしている人は全体の75%だった。
貯金額で最も多かったのは「1万円以上~3万円未満」で11%。以下、「1万円未満」「10万円以上~20万円未満」でそれぞれ9%、僅差で「5万円以上~10万円未満」が8%と続いた。「50万円以上」という高校生も7%いた。
一方で、「貯金はしているが、金額がわからない」と回答した高校生は16%。貯金額は比較的バラつきがみられ、「貯金はしているが、金額がわからない」と回答した高校生は、2~3年生よりも1年生での割合が高いく、とくに高1女子では26%と高い割合だった。
実際の取引に限らず、株式・投資信託・FX・仮想通貨などの投資全般について、「興味があるかどうか」を聞いたところ、全体では、「興味がある」(「興味がある」「どちらかといえば興味がある」の合計)は50%と半数。一方で、「興味がない」(「どちらかといえば興味はない」「興味はない」の合計)も45%で、大きな差はなかった。
男女別にみると、「興味がある」の合計の割合は 、女子高生が42%、男子高生が58%と、男子高生の方が高かった。「興味がある」と回答した人の割合だけで比較しても、女子高生が13%、男子高生が24%で、男子高生の方が高い割合。
一方で、「興味がない」の合計の割合は女子高生で53%と5割を超えたものの、男子高生は36%にとどまっている。男女で比較すると、男子高生の方が投資に興味がある人が多い。学年別では、「興味がある」の合計の割合は、1~2年生よりも3年生の方がやや高かった。
投資に「興味がある理由」を聞いたところ、全体では、「将来、役に立ちそうだから」が最も多く、以下、「収入源を増やしたいから」「資産を増やしたいから」といった理由が続いた。それぞれ割合は4割超で、ほぼ同率。
4位以降は、「もうけたいから」「金融の知識がつきそうだから」「株主優待などお得なことがありそうだから」「おもしろそうだから」が3割台で続いた。
男女別では違いがみられた。男子高生では、「資産を増やしたいから」「もうけたいから」が4割強と同率TOP。また、「資産を増やしたいから」「もうけたいから」「おもしろそうだから」は、女子高生と比べて割合が高かった。
一方、女子高生のTOP2は「将来、役に立ちそうだから」「収入源を増やしたいから」。男子高生と比べて割合が高いものとしては「将来、役に立ちそうだから」「収入源を増やしたいから」「金融の知識がつきそうだから」「株主優待などお得なことがありそうだから」などで、4割以上。
さらに、女子高生では「家族やまわりの人が、投資をしている/すすめているから」も男子高生より高い割合だった。
女子高生は知識として、男子高生は資産形成の方法としてそれぞれ投資に興味をもっている人が多く、男女で興味や認識の違いがみられる結果となった。
また、学年で比較すると1年生では全体1位の「将来、役に立ちそうだから」が高めの割合で、全体2位の「収入減を増やしたいから」は2~3年生で高い傾向。
投資・資産運用に関する金融商品やサービスのうち、見聞きしたことがある程度のものを含め高校生が知っているものを聞いたところ、全体TOPは「株(国内株式/海外株式)」で7割。男女ともに最も高い割合だが、女子高生の方がやや割合が高い。全体2位は「暗号資産(FT、仮想通貨)」だった。
男女別にみると、「投資信託」は男子高生の方が高い割合。「暗号資産(FT、仮想通貨)」や「NFT(非代替性トークン)」も、1割未満だが男子高生の方が高い割合だった。全体的に女子高生よりも男子高生の方が、各項目の割合が高い傾向がみられた。
学年別でみると、「NISA/つみたてNISA」「個人型確定拠出年金(iDeCo・イデコ)」「外貨預金」が1~2年生よりも3年生で高い割合だった。
今年4月から高校の授業に導入される「資産形成」の授業について、そういった授業を受けてみたいか、また知らなかった人には、知ってどう思ったかを聞いたところ、全体では、「受けてみたい」と「どちらかといえば受けてみたい」を合わせた「受けてみたい」が66%だった。中でも「受けてみたい」が36%と最も高く、次に「どちらかといえば受けてみたい」が30%で続いた。
「受けてみたい」は女子高生33%、男子高生38%で、女子高生よりも男子高生でやや高く、「どちらかといえば受けてみたい」は男子高生よりも女子高生での割合がやや高かった。
一方で、「受けたくない」「どちらかといえば受けたくない」を合わせた「受けたくない」は22%だった。
この調査は、日本全国の高校1~3年生の男女を対象に、2021年12月8日~9日にかけて、LINEユーザーを対象にしたスマホWeb調査という形で実施。有効回収数は1045人。
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