2022年2月2日
塾選びのポイント、保護者の半数が「講師とのコミュニケーション」と回答=Comiru調べ=
POPERは2月1日、同社の学習塾専用コミュニケーション&業務管理アプリ「Comiru(コミル)」が、中学受験直前の子どもを持つ保護者300人を対象に実施した、「21年度の中学受験実態調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、子どもに中学受験を受けさせようと思った理由を聞いたところ、「質の高い教育を受けさせたかったから」61.3%が最も多く、以下、「子どもの個性に合った教育を受けさせたいから」49.0%、「学力や価値観が近い子がいると思ったから」33.0%などが続いた。
学習塾代、夏期・冬期講習、出願費用などを全て含め、子どもの受験にかかったトータル費用の平均は「約94万円」で、最も高い金額を出した保護者は「120万円」だった。
コロナ禍の受験で子どもの志望校を選んだ理由を聞いたところ、「校風」21.7%が最も多く、以下、「自宅からの距離」20.0%、「偏差値」13.3%、「授業形態」12.3%などが続いた。受験校選びでは、「偏差値」よりも「校風」が重要視されていることが分かった。
中学受験を決定する前に戻っても、また子どもに中学受験を受けさせたいと思うか、を尋ねたところ、9割以上(94.3%)の保護者が「はい」と回答。その理由は「子どもに質の高い教育を受けさせたいから」が6割以上(67.8%)で最多だった。9割以上の保護者が、多くのお金・時間がかかる中学受験・私立校への進学に価値を感じていることが分かった。
また、今後受験を考えている保護者にオススメの「塾選びのポイント」を聞いたところ、半数(50.0%)の保護者が「講師とのコミュニケーションの取りやすさ」と回答し1位に。授業や実績ではなく「コミュニケーション」を取りやすい塾の注目度が高いことが分かった。
以下、「子どもに合うカリキュラムがある」47.7%、「授業方法が上手」38.3%、「進路指導が明確」38.0%などが続いた。
コロナ禍で通っている学習塾を切り替えようと思ったことがあるか、を聞いたところ、4割以上(41.6%)の保護者が学習塾の切り替えを「実施/検討」していることが分かった。その理由は、「成績が上がらないから」が最も多く3割以上(35.2%)が回答し、続く4項目を「コミュニケーションの課題」が独占した。
子どもを学習塾に通わせる上で、デジタル化していて欲しい項目を聞いたところ、成績通知のお知らせや入退管理、学習塾からの連絡などのコミュニケーション関連の項目がTOP5に選ばれており、デジタル化の重要性が可視化された。
学習塾に対して不満・ストレスを感じた場面を聞いたところ、「成績が上がらず志望校の基準に届かない」35.7%が最も多かった。また、成績だけでなく、3人に1人が「学習の進捗が分からない」ことにストレスを抱えていることも分かった。
中学受験に向き合う中で大変だったことを聞いたところ、1位「金銭的な負担」61.3%、2位「子どもとの向き合い方」50.3%、3位「保護者自身のストレス」43.7%だった。
この調査は、2021年度の中学受験をする子どもを持つ保護者を対象に、1月17日~20日にかけて、WEBアンケート方式 で実施。有効回答数は300人。
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