2022年2月7日
共通テスト、ほぼ全ての受験生が「分量が多い」などの理由で「難しい」と回答=Builds調べ=
Builds(ビルズ)は、2022年度に大学入試を受験する高校3年生372人を対象に実施した、「共通テストや新型コロナ感染への不安に関するアンケート調査」の結果をまとめ、4日に発表した。
それによると、「今年の共通テストの難易度」について聞いたところ、共通テスト受験生の48.9%が「とても難しかった」、44.4%が「少し難しかった」と回答。各所で共通テストの難化が指摘されているが、今回の調査でも93.3%が「難しかった」と答えている。
共通テスト受験生に、「共通テストの感想」を質問したところ、66.2%が「問題の分量が多かった」、46.2%が「行ってきた対策と形式・傾向が違った」と回答。今年度の共通テストは、難易度の差に加えて分量や傾向面でもこれまでと違いがあったようだ。
また、運営体制に関して不満がある受験生も15.1%おり、「不公平だった。正確な結果が全国を通して出なかったと結果論ながら感じた」、「カンニングが発覚してしまったのが遺憾だった。再発防止に取り組んでいただきたい」などの声が寄せられた。
「共通テスト受験にあたって不安があったか」と尋ねたところ、92.4%が「何らかの不安があった」と回答。その中の60.1%が、新傾向の共通テストが始まってから2年目ということで「傾向の新しさ」などへの不安を持っており、また、26.3%が「コロナ感染によって受験できなくなる」ことに不安を持っていた。
現在コロナ感染が再拡大しているが「勉強に関して不安はあるか」を聞いたところ、87.1%の学生が「何らかの不安がある」と回答。特に学校、家庭内、受験会場での感染への不安が大きかった。
また、塾やカフェ・図書館など「自宅以外での感染が不安」という受験生も計28.0%いた。
感染拡大で「勉強に影響があったか」を尋ねたところ、36.6%の受験生が「学校のオンライン化」、9.7%が「塾のオンライン化」が生じたと回答。
また、塾やカフェなど「外での勉強を行うのを辞めた」生徒も21.8%いた。「家での自習が多くて、家で集中できない人は厳しい」や「図書館があいていない」といった声もあり、感染拡大によって学習場所が自宅などに限られるようになってきた。
「コロナ禍は志望校選択に影響を与えたか」を聞いたところ、69.6%が「何らかの影響を受けた」と回答。特に、「大学の見学で雰囲気を知ることができなかった」と答えた受験生が半数以上(51.6%)おり、志望校の選択がコロナで難しくなっていることが分かった。
また、「県外へ進学すると、感染対策のため地元や実家に帰りづらくなると思い、地元の大学を受験することにした」、「地方受験ができない学校の受験を断念せざるを得なかった」というようにコロナを心配して、地元を意識した大学選びを行うようにしたというコメントも寄せられた。
その一方で、逆に「できるだけ対面授業を実施している大学に魅力を感じるようになった」という声もあった。
この調査は、2022年度に大学入試を受験する高校3年生372人を対象に、1月28日〜31日にかけて、インターネットで実施した。
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